高梁市議会 > 2021-09-10 >
09月10日-03号

  • "文科省"(/)
ツイート シェア
  1. 高梁市議会 2021-09-10
    09月10日-03号


    取得元: 高梁市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-25
    令和 3年第4回 9月定例会        令和3年第4回高梁市議会(定例)会議録(第3号) 令和3年9月10日(金曜日)            〇議   事   日   程             午前10時開議第1 一般質問            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇本日の会議に付した事件日程第1 一般質問     7番 森上 昌生君     9番 石田 芳生君     5番 伊藤 泰樹君     14番 倉野 嗣雄君            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇出   席   議   員1番  金  尾  恭  士 君          2番  平  松  久  幸 君3番  新  倉     淳 君          5番  伊  藤  泰  樹 君6番  森     和  之 君          7番  森  上  昌  生 君8番  石  井  聡  美 君          9番  石  田  芳  生 君10番  石  部     誠 君          11番  三  村  靖  行 君12番  宮  田  好  夫 君          13番  小  林  重  樹 君14番  倉  野  嗣  雄 君          15番  川  上  修  一 君16番  川  上  博  司 君          17番  大  月  健  一 君18番  宮  田  公  人 君            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇欠   席   議   員4番  小  柴  健  男 君            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇出席した事務局職員事務局長     竹 並 信 二          次長       金 子 正 典議事係長     竹 竝 宗一郎            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇説明のため出席した者〔市長部局〕  市長      近 藤 隆 則 君      副市長     藤 澤 政 裕 君  政策監     前 野 洋 行 君      政策監     正 木 俊 英 君  総務部長    北 畑 太 一 君      産業経済部長  村 原 幸 司 君  土木部長    大 福 範 義 君      市民生活部長  赤 木 和 久 君  健康福祉部長  蛭 田 俊 幸 君      総務課長    赤 木 憲 章 君〔教育委員会〕  教育長     小 田 幸 伸 君      教育次長    上 森 智 子 君       ~~~~~~~~~~~~~~~            午前10時0分 開議 ○議長(宮田公人君) 皆さんおはようございます。 ただいまの出席議員は17名であります。定足数に達しておりますので、これより令和3年第4回高梁市議会(定例)3日目の会議を開きます。 本日の議事日程につきましては、お手元に配付いたしておりますように、一般質問であります。 質問の順序は、通告質問一覧表のとおりであります。            ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1 一般質問 ○議長(宮田公人君) まず、森上昌生君の質問を願います。 森上昌生君。            〔7番 森上昌生君 質問席〕 ◆7番(森上昌生君) おはようございます。 一般質問2日目、1番目の通告質問者ということで、今回、コロナウイルスによる感染症の勢いはいまだ衰えを見せず、我々の社会生活に著しい制約を加えています。日常生活、経済活動にとどまらず、人間関係にも大きな影響を与えつつあります。 高梁市においても、罹患者の数は100人を超えるという状況とのことです。コロナ感染症は、まさに他人事では済まない状況ということが言えます。できる限り速やかに、希望する市民全員のワクチン接種が行われることを望むところであります。不幸にしてコロナウイルスに感染された方々が、一日も早く無事回復されることを祈るばかりです。 さて、今回の9月定例議会では、前回時間足らずで中途半端になって終わったピースワンコ・ジャパンの西山犬舎に関する質問を考えていたのですが、現在ピースワンコの情報公開に関する審議会が行われているということで、ピースワンコに関する情報収集がしにくい状況となっております。今回はこの件に関しては保留して、次回以降に再度質問させていただくことにいたします。西山犬舎の問題は、その規模や周囲の環境への影響を考えると決してなおざりにして済む問題だとは考えませんので、今後とも注視していく所存です。 先頃、日本遺産に指定された吹屋にある旧吹屋小学校の修復工事の委員会管内視察が行われ、私も委員の一人として参加させていただいた次第です。なかなか吹屋の現状を知る機会が少ないのが旧市内に住む者の実情ですが、今回の管内視察により吹屋の現状を知るよい機会となり、ありがたいきっかけが与えられたと感じました。そこで、感じた事柄を中心に、吹屋観光さらには高梁市の観光施策についてお尋ねしたいと考えております。 それで、質問の1番にまず移らせていただこうと思います。 1の市の予想する吹屋の観光客数の根拠を問うということで、先日管内視察の際の説明で、今年度の吹屋観光客の数を市では15万人と予想しているとのことでした。昨年が10万人ということで、さらに5万人を上積みした数字ということなのだと思います。しかしながら、昨年の10万人という数字を吹屋の関係者などに聞くと、そんな実感はないという話です。広兼邸あるいは西江邸、笹畝坑道といったそういうところに訪れた観光客の数字が全て合算した数字としてカウントされているんではなかろうかというような感想を持たれておりました。そこで、この数字の根拠を御説明いただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(宮田公人君) 村原産業経済部長。 ◎産業経済部長村原幸司君) おはようございます。私からお答えをさせていただきます。 この8月3日に吹屋のほうを管内視察いただきましたが、吹屋の観光客数が、今年15万人というふうに言われましたが、令和元年度が15万人、それと10万人は備中松山城の入城者ということで御説明させていただいたと思います。これをもってこれから御説明をさせていただきます。 吹屋の観光客数につきましては、施設の入館者数で管理してきたところですが、このたびKDDIが保有する顧客のスマートフォンデータを活用した無料お試し期間に、スマホユーザーが吹屋を訪れている人数やどこからどのような年代層が来られているのか、どのようなところを回っておられるか、また性別や年代層、居住地などについてこれまでと違う視点で観光動態の検証を行ったところです。 吹屋を訪れた方が約15万人という推計値ですが、このKDDIの分析ツールを活用し、令和元年4月1日から令和2年3月31日の間に吹屋ふるさと村の町並みを訪れた方のデータを抽出したところ、auユーザーの来訪者は約5万人でございました。スマホ利用者のうちauユーザーの割合が約3分の1、これは総務省の2021年3月公表のデータによりますけれども、3分の1でありますことから推計値として観光客数を約15万人と視察時に御説明したところでございます。 今後とも様々なデータから観光客の動向を分析しながら、観光振興を図っていきたいと思っております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森上昌生君。 ◆7番(森上昌生君) 説明を僕のほうが聞き違えていたという部分もあるのかと思います。ただ、実際に吹屋の方々に聞いてみると、10万人とか15万人という数字が本当に来ているのかなというような、実感としてそういうことを言われているんですけれども、実際どうなんでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 村原産業経済部長。 ◎産業経済部長村原幸司君) お答えいたします。 これはスマートフォンでのデータでございますので、間違いはないかなというふうに思っております。 ちなみになんですが、備中松山城のほうを同じようなデータを確認いたしましたら、推計値が約14万4,000人であります。松山城の入城者数はさきに言いましたような約10万人というようなこともありますので、実態に沿ったものであるというふうには考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森上昌生君。 ◆7番(森上昌生君) 観光客がたくさん来ていただくことはそれにこしたことはないので、今後とも観光客が増えるような施策をお願いいたします。 次に、2番の質問に移らせていただきますけれども、旧吹屋小学校の整備と親水公園の整備の関係性を問うということで、先日、管内視察で旧吹屋小学校の修復作業の進捗の状況を説明と同時に、仕上がりの様子を拝見しました。本体の校舎の修復に関してはおおよそ完成後の様子が分かる程度には工事が進んでおり、細かい仕上げの作業が残っているという感じでした。 この後、校庭にあるプールの処置をどうするのかという説明を受けました。説明によると、今後は親水公園として新たに整備をするとの説明でした。この親水公園に関しては、地域住民とのワークショップなどを通じて決定されたとのことですが、このワークショップの内容はどのようなものだったのでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 村原産業経済部長。 ◎産業経済部長村原幸司君) ワークショップの内容というお尋ねでございます。 プールと校庭跡の整備につきましては、令和2年度に吹屋地域の方々と意見交換、ワークショップを重ねながら、プール跡地整備の基本計画を作成したところでございます。コロナ禍ではございましたが、団体の代表者、また全体の会議等も行ってきております。 その中でありましたことは、現状はもうふさわしくない、整備が必要という認識を皆様持っておられましたが、内容といたしましては小学校との関係性はどうかということ、それからプールを解体して昔のひょうたん池にしてはどうかといった意見もございましたが、全体の意見としてプールは子供たちが使っていた学校施設としての形を残し、さらにライトアップした校舎を映す景色が美しいので、地域住民や観光客にとって魅力的な場所となるため残そうということで地域の意見がまとまったところでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森上昌生君。 ◆7番(森上昌生君) ワークショップで意見がまとまったというような今のお話なんですけれども、実は市の行うワークショップというのは、大体最初に市の筋書というかストーリーができていて、それに沿って常にワークショップが進められていくような印象をいつも受けているんです。 例えば、ここの図書館のときでも、たしか3回ワークショップが行われましたよね。我々が言っていることは次回には全然反映されずに事が進んでいくというような感じだったんですけれども、この吹屋小学校ワークショップはそういうことがなかったのかなあというように疑問を感じるのでお尋ねしたんですけれども。ただ、そこでお伺いするんですけれども、この親水公園なんですけれども、旧吹屋小学校歴史的保存という目的とどのように整合を持つものなのか。 説明では、浅いプール状の池に小学校の校舎を、先ほど御説明いただいたように、映し込んだ景観を観光客に楽しんでいただきたいというような内容で親水公園を造られるというようなことなんです。ただ、このために今後1億数千万円の予算を投じてこのような施設を造る必要性というのは本当にあるのかなという気がするんです。 このプール施設というのは、恐らく昭和40年代ぐらいに造られたものだろうと思うんです。僕は高梁市に住んでいなかったんで、その辺の事情はよう分かりませんけれども、僕らが子供の頃はまだプールなんかなかったですから、プールができたのは大体昭和40年代の前半、東京でも早くて昭和30年代の後半ぐらいからだったと思うんです。そうすると、今まで作業してきたこの旧吹屋小学校歴史的保存というものと、この昭和40年代にできたものとの整合性というのはどういうふうに考えられているのかなというふうに考えるんですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 村原産業経済部長。 ◎産業経済部長村原幸司君) お答えいたします。 歴史、それと必要性ということを改めてお尋ねだと思います。 旧吹屋小学校校舎は、明治時代に造られたものですが、閉校時の校舎の姿は昭和20年代に改築されたもので、その当時の姿を復元させていただいております。議員おっしゃいますことも一つだとは思いますけれども、それも含めて地元意見としてはプールを子供たちが使っていたということで、学校施設の形として姿を残してもらいたいということで意見がまとまってございます。 親水公園を含む校舎周辺は、校舎と一体となって景観を作るもので、校舎の魅力を生かすために周辺整備を行い、景観を整えていくものでございます。それと同時に、観光客、地域住民等の交流、憩いの場、また屋外コンサートやマルシェの開催など、イベント等で集客を図る場所としても活用を考えていきたいというふうに思っております。 整備費につきましては、安全性に加えまして費用対効果などの建設費の低減に向けた工夫、ランニングコストも設計の柱の一つとして現在進めておるところです。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森上昌生君。
    ◆7番(森上昌生君) 例えば、この親水公園に使うプールというか池というか、何と呼んだらいいのか分かりませんけれども、ここには水源がないんですよね。昨日もたしか平松議員がお尋ねになってたと思うんですけども、この水源がないところでこの水質の保全をどうするのかということで、水生植物による浄化を考えているというようなことだったんですけれども、実際に水生植物だけで水の浄化というものが可能なんでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 村原産業経済部長。 ◎産業経済部長村原幸司君) お答えいたします。 昨日、平松議員さんのお尋ねの中で、水生植物、自然の力で水質を維持して、小規模な循環装置を設置していくということ、それと蒸発した部分ぐらいの水を水道水で補給するというようなお答えをさせていただいたと思います。 この水質浄化につきましては、岡山大学の御協力をいただきまして、現在検討を進めておるところです。水質の中にありますリンとかそういったようなものを取り除く効果があるような沈水した草であるとか、アシのように生えていく草とかがございます。そういったものを活用して浄化に努めていくという方向で考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森上昌生君。 ◆7番(森上昌生君) 今、アシだとかそういうような水生植物を使うというようなお話なんですけれども、実際には、例えば河原に生えているアシっていうのが川の水の浄化に役立つということなんですけれども、あれは生やしっ放しにしてたら浄化にも何にもならないんですよね。たしかあれはきちっと刈って、川の保全をそういう形で手を入れていかなければ、アシが生えていても水質浄化にはならないんだと思うんです。結局あれがまた腐って元へ戻ってしまえば同じことになるわけですから。 それと同様に、ここもそういう形で人が手を入れていかなければ水生植物を幾ら生やしても浄化というかそういう作業はできないんだろうと思うんですけれども、そういうことも含めて、今後管理による維持管理費が負担を生むんじゃないかなというような危惧を持っているんですけれども、その辺はいかがでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 村原産業経済部長。 ◎産業経済部長村原幸司君) お答えをいたします。 少し草のほうを追加いたしますが、ヨシであるとかササバモ、こういったもので水中の窒素やリンを吸収して水質を浄化していくというふうなことで、岡山大学の実証実験によっては浄化できるとされておりまして、協力もいただいておりますので、吹屋についてもどういうふうな植生をするのかということも今後アドバイスをいただきたいというふうに思っております。 維持管理費の関係でございますけれども、何通りかこちらのほうも検討をしております。そういう中で、大きな機械を使って塩素滅菌であるとか銅イオンの循環装置をつけるとかというような大がかりなこともございますが、先ほども申しましたようにメンテナンス費用ランニングコストを抑えたというようなことでこの水生植物のほうで進めさせていただいております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森上昌生君。 ◆7番(森上昌生君) 今言われたように水生植物で浄化をするんだということなんですけれども、アシですとかヨシとかというようなものが河原に生えていても、先ほど僕が言ったようにあれは河原のヨシを刈るから水質浄化ができるんであって、あのままほっぽらかしにしてヨシが枯れてしまうと、また結局それが腐って水質汚染につながるわけですから、そうするとここのプールというか池というか、これも同じような作業をしていかなきゃいけないんだろうというふうに想像するんですけれども。まあ、それは実際にやってみないと分からないことですから、今ここで論議してみてもしょうがないと思いますけども、そういうことも含めて考えに置いていただきたいと思います。 これまでも多額の予算を吹屋地区にはつぎ込まれてきたわけですけれども、こうした資金の投入に対する費用対効果の検証というものはきちっとされているのでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 村原産業経済部長。 ◎産業経済部長村原幸司君) 費用対効果の検証という御質問でございます。 やはり観光につきましては、市外から第3の市民がやってきてお金を落としていただける大きな裾野があります。観光産業と一言に言いましても、バスであるとかタクシーであるとか、飲食業であるとか宿泊業であるとか、いろいろな裾野がございます。そういったところで観光というようなことで高梁市につきましても、今観光消費が県の平均よりも小さくなってございます。そういったものを少しでも上げるべく努力をしておるところです。このたびの総合計画にも、そういうふうな観光消費というようなことも目標の一つということで上げさせていただいております。当然、節目節目のアンケートでありますとか、実態調査というようなことは必要かというふうには思っております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森上昌生君。 ◆7番(森上昌生君) よろしくお願いします。 それでは、次の3番の質問に移らせてもらおうと思います。 吹屋下町多目的広場について、駐車場としての舗装計画はあるのかというようなことでお尋ねしたいと思うんです。1の質問で、観光客数の予想についてお尋ねしたわけですけれども、年間15万人を受け入れるとなると、現状の受入れ体制に不足を感じるわけです。吹屋の立地条件などを考えると、年間、実際には9か月ぐらいが観光に適した季節であって、しかも1週間のうちに土日に観光客が集中することは当然考えられることです。そうなると、1日の観光客数は大体1,000人を超えるというようなことも当然考えられるわけです。現実に、観光シーズンでは駐車場の不足がしばしば起こっているということを聞きます。 そこで、吹屋観光の玄関口でもある吹屋下町の駐車場は、現在本来の駐車場とともに多目的広場としてゲートボール場などに活用されている部分を駐車場として転用して利用しているということです。多目的広場の本来の活用利用が現在ではほぼなくなった状況で、この多目的広場というのはグラウンドゴルフであるとかゲートボールというようなものに地元のお年寄りたちが使われていたということなんですけれども、実際にはその性格上アスファルト舗装もされていないというような状況で、雑草の草刈りというようなこともお年寄りが増えて高齢化になってきた状況では非常に大変なんだというようなことを聞くわけです。そこで、現実今、多目的広場としてほとんど使われることがない状況であれば、ここをきちっとした駐車場に整備し直して、ヘリポートが奥の駐車場のところにあるんですけれども、あれも実際には車を止めたりなんかすると使えないんで、多目的広場のほうを転用しているんだというような話を聞くんですけれども、そういうことも含めて現在の多目的広場アスファルト舗装にし直して駐車場とするような計画はないのかということをお尋ねします。 ○議長(宮田公人君) 村原産業経済部長。 ◎産業経済部長村原幸司君) 下町の多目的広場の駐車場としての利用、舗装計画というお尋ねでございます。 昨年度、吹屋地区歴史的町並みを形成した背景にある歴史文化を生かした観光振興地域経済の活性化を図るために、吹屋地区町並み整備を目的としまして、整備計画、コンセプトプランを作成いたしました。その中では、観光客の動線などを考え、観光客に喜んでもらえて、かつ暮らしやすいまちを目指して、地元の皆さんの意見も伺いながらこの計画を作成したところでございます。その中で、多目的広場部分も含めて下町の駐車場を再整備することを盛り込んでおります。 現状で申しましたら、大きなイベントが開催される数日間は満車になる。年間で言いますと10日以内、そういう状況ではございます。それと未舗装の多目的広場を限定的に駐車場として使用しておりますけれども、日本遺産に認定され、旧吹屋小学校の改修、周辺整備が整っていけば来訪者の増加も考えていかなければならないと思いますが、まずは整備の優先度、それと優良な財源確保に努めて事業化を検討してまいりたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森上昌生君。 ◆7番(森上昌生君) 実際に今、ジャパンレッド発祥の地とかというようなことで一生懸命吹屋を売り込んでいるわけですから、当然今後観光客数の増加ということを見込んでしているんだろうと思うわけです。ですから、そのためにはまず受入れ体制というものをきちっと整備した上でないと、さあ、観光客は来たけれども止めるところもないから帰ってしまったというようなことでは困るわけです。 今、一生懸命高梁市が例えば方谷さんを大河ドラマにしようというようなことがありますけれども、あれも大河ドラマになることは悪いことじゃないと思うんですけれども、現状今本当に大河ドラマになったとして、観光客が今高梁市に来て満足できるような状況の観光の受入れ体制ができているのかという気がするんです。そういうことも含めて、高梁市の観光施策に関して、もう少し足元をきちっと見据えた施策が必要なんじゃなかろうかという気がするわけです。 この下町の駐車場にしても、やはりその辺をきちっと考えた上で、今言われた優先順位の問題ですけれども、優先順位は結構高いものだという気がするんですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 村原産業経済部長。 ◎産業経済部長村原幸司君) お答えいたします。 この吹屋地区街なみ環境整備事業の計画、コンセプトプランでございますが、優先度につきまして順位をつけております。それを御紹介させていただければ、観光の案内看板、町並みへの進入を防ぐとか駐車場にうまく誘導していくとかというようなもの、それとフリーWi-Fiでありますとか、旧吹屋小学校の大型バスの駐車でありますとか、トイレでありますとか、そういったものも優先度合いの高いものということでございますので、それを一遍にというわけにもまいりませんので、先ほど申しましたように状況を見て、優良な財源を確保し検討してまいりたいと思っております。 ○議長(宮田公人君) 森上昌生君。 ◆7番(森上昌生君) 今言われた案内看板についてはこの後の質問で聞きたいなということですけれども、今のトイレは確かにきちっと整備していただきたいなという気がします。ただし、あまり必要以上のトイレが必要だとは思わないんで、その辺もきちっと考慮の上で考えていただきたいと思います。 それで、フリーWi-Fiの優先度が高いということなんですけれども、確かにフリーWi-Fiは便利かもしれませんけれども、それよりまず駐車場。先ほど言われた大型観光バスって、奥の駐車場には止められないんですよね。あそこで観光客を降ろしても、結局下の下町の駐車場へ回ってこなきゃいけないというような状況もあったりするわけです。やはりそうして考えると、この駐車場の整備というのはかなり優先度の高いものだろうというふうに思います。そういうことを含めて、その辺は考えていただきたいと思います。 ただ、先ほどの質問の中でもお伺いしたんですけれども、費用対効果ということを考えて、今後は地元の自助努力ということも、もう少しきちっとこの中に入れていくべきだろうと思うんです。吹屋に対して、今までかなりの金額を投資しているわけですけれども、高梁市の中での公平性ということを考えると、吹屋だけにお金をかけるのがいかがなのかなという気もしてますので、その辺を含めて公平性ということを考えていただくことも必要じゃなかろうかと思いますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 村原産業経済部長。 ◎産業経済部長村原幸司君) 公平性というようなことでございます。当然、高梁市にはこのほか備中松山城でありますとか、弥高山でありますとかというような優良な観光資源、高梁市にしかない市外に誇れるものがございます。そういうところを平均的に持ち上がっていくというようなことも必要だとは思うんですが、このたびは旧吹屋小学校の改修が進んでおります。時を同じくして日本遺産に認定をされております。やはり、そこに注力するところが今だというふうに考えております。当然、ほかの観光地をないがしろにしとるようなことではございませんので、よろしくお願いいたします。 ○議長(宮田公人君) 森上議員、今の3番のところは舗装の有無ということですので、今の質問は4番目にほとんど入っているようなんですが。 ◆7番(森上昌生君) いや、そういうわけでもないんだけれども、要するに舗装にしても何にしても、今吹屋にばっかりお金がかかってるんじゃないかというような印象を受けているんで。 ○議長(宮田公人君) 質問事項と合わせてよろしくお願いします。 森上昌生君。 ◆7番(森上昌生君) 今度は4番の質問に移らせていただこうと思います。 市外からの観光客に向けたロードサインの改良が必要なんではなかろうかということで質問させていただこうと思います。 高梁市に来られる観光客の方たちの多くが市内から吹屋への道順がよく分からないという話を以前からよく耳にします。この問題は以前から何度か問題にされてきましたが、いまだに効果的な解決策がなされていないのではなかろうかとというふうに感じるんです。市内から吹屋へのロードサインの数は決して少ないとは思いません。しかし、実際に高梁市に在住の方ではなくて、市外から来られた観光客にとってみると何だかよう分からないんです。ロードサインに従って行っているんだけれども吹屋にたどり着かないというような話をよく聞くんです。ですから、もう少し分かりやすいロードサインというか、そういうものを考えられて、要するにロードサインの統一性がないんだろうというふうな感じもするんです。その辺、実際のところ詳しく検証したわけではないんで、なぜかということはここでは言えませんけれども、そういうことも含めてどのように考えておられるのか。 ○議長(宮田公人君) 村原産業経済部長。 ◎産業経済部長村原幸司君) ロードサインについてのお尋ねです。 案内看板につきましては、平成25年度に市内32か所の観光スポットへの看板調査を行った上で、整備計画を作成して推奨ルートへの道路案内看板の整備を進めてきているところです。 吹屋地区につきましては、平成29年度に整備をしておるところです。合計14か所、新たに設けたものが7か所、修正したものが6か所、撤去したものが1か所というようなことでございます。また、地域団体等が設置されている案内看板もございます。吹屋ふるさと村への道路案内看板につきましては、視認性が向上されているところではございますが、看板を見落としてしまうと迷ってしまうというようなこともございます。 一般的には、車のカーナビゲーションで目的地を設定して移動されておる方がほとんどかというふうに思いますが、ナビにつきましてはメーカーや個人の設定、推奨ルートであるとか時短ルートであるとかというような設定もございますが、それによって案内ルートが異なっております。そういうナビを補完するという意味からでも、間違いやすい分岐点なんかにはしっかりと情報収集を行い、吹屋に限らず高梁市を訪れる方が安心して目的地へ到達できるように、整備計画に基づきさらなる看板整備や観光マップで推奨ルートを設けましてお知らせしていきたいというようなことを検討させていただきます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森上昌生君。 ◆7番(森上昌生君) 今言われたように、実際に今ほとんどの車にカーナビがついているわけで、あるいは携帯でもカーナビ機能がついているわけですから、それを見ていけば行かれんことはないんですけれども、ルートによってはとんでもないルートを通らされるわけです。例えば、羽山のルートです。あんなルートを通ってたときに、例えば女性の方が正面で向き合って行き合うというようなことになると、どうやって通るんじゃろうかというような感じもするんです。我々だったら100メートルでもバックしていくと思いますけど、女性の方じゃなかなか難しいこともあると思うんです。そういうことも含めて、やはり一番行きやすいルートというものをきちっと設定して、そのロードサインに沿っていけば行けるんだというようなサインを作っていただきたいというふうに考えております。 各地の有名観光地などでは、観光サインのガイドラインというようなものを設けて、観光サインの統一性を図って利用者の理解を深めているというようなことが行われています。高梁市においては、どうもこのロードサインの統一性というのがいまいちじゃないかなというふうに思っているんです。隣県の島根県では、世界遺産が2つもあるというようなことで、しまね観光案内サイン・ガイドラインというようなものをつくって、観光サインの統一性を図っておられるわけです。高梁市でもこういうものが実際にあるのでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 村原産業経済部長。 ◎産業経済部長村原幸司君) ガイドラインについてお答えいたします。 先ほど申しましたが、看板の整備計画を高梁市でつくっていて、吹屋は平成29年度から行ったということですが、実際には市街地、備中松山城なんかを平成27年度から整備を始めております。整備に合わせまして、高梁市の観光案内看板等整備マニュアルを作成しております。内容につきましては、道路サインでありますとかお客様が立って見るような看板でありますとか、そういうような看板の種類ごとに文字の大きさであるとか表現、ピクトグラムの使用というような統一性を持ったものをこのマニュアルのほうへ書かせていただいておるところです。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森上昌生君。 ◆7番(森上昌生君) そういうそれに類似したものが高梁市にもあるということなんですけれども、あるのであればもう少し分かりやすいロードサインなり案内看板なり、あるいは説明看板なりを作っていただきたいと思うんで、よろしくお願いします。 もう一つ付け加えさせていただくんですけれども、市外から、特に県外から観光に来られた方々は、旧高梁市内と吹屋との距離感の理解があまりないんですよね。僕は以前、本町で喫茶店のようなものをしてたんですけれども、そのときにそこへ来られたお客さんが、夕方4時頃来られてこれから吹屋へ行きますとかというようなことなんですけど、それはちょっと今から吹屋へ行っても日が暮れるでというような話にようなってたんです。ですから、その辺も含めて、観光のガイドブックというか、いろんなそういうようなものに旧高梁市内と吹屋との距離感というものを明確にして、実際にはこういうスケジュールで回らないと回れませんよというような、そういうお知らせというかそういうものも必要なんじゃろうと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 村原産業経済部長。 ◎産業経済部長村原幸司君) 吹屋と備中松山城の関連というようなことでございます。 観光地を点で結ぶんでなくて、高梁市全体、弥高山でありますとか風ぐるま公園でありますとか、そういったもの全体を見ていただきまして、周遊時間、滞在時間をとっていただく。そういう中で、高梁市を知っていただいて観光消費が大きくなっていくというふうに考えております。御指摘のとおり、そういう重要なことは当然観光マップでありますとか推奨プランでありますとかというようなことでも表現をしてまいりますし、これから出てきます高梁市の旅行商品についてもそういうふうな高梁市の魅力が十分伝わって、観光消費につながるようなプランがこれからは出てくるというふうには考えておりますので、よろしくお願いいたします。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森上昌生君。 ◆7番(森上昌生君) その辺、できるだけ有効な形で高梁市の観光ができるような配慮をお願いしたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 質問の途中でありますが、ただいまから10分間休憩をいたします。            午前10時39分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午前10時48分 再開 ○議長(宮田公人君) 休憩前に引き続き再開いたします。 引き続き、森上昌生君の質問を願います。 森上昌生君。 ◆7番(森上昌生君) 最後の5番の質問に移らせていただこうと思います。 林道法曽吹屋線の管理は適切に行われているのかということでお尋ねしようと思います。 この道路は、新見市法曽地区と吹屋を結ぶ林道で、済渡寺への参道につながる道となっており、この寺への観光客も少なからずおるということです。隣接観光地との連携ということが言われていますが、こうした隣接地域と高梁市を結ぶ道路の管理に問題はないのでしょうか。 先日、林道法曽吹屋線を通って感じたのが、高梁市分の道路管理に問題を感じたということです。過疎、高齢化により、地域周辺の道路管理が十分に管理できない状況となっていることは分かっております。しかし、こうした道路に限らず、生活道路すら管理の難しさが問題となっています。しかしながら、隣接観光地との連携を掲げるなら通行の安全性といった観点からも適切な道路管理が必要と思われますが、いかがでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 村原産業経済部長。 ◎産業経済部長村原幸司君) 林道法曽吹屋線の管理ということでお答えをさせていただきます。 この林道法曽吹屋線は、法曽吹屋地区の活性化を図るため、緊急に対応が必要な基幹路線を整備し、この地域の振興と定住環境の改善に資することを目的として平成8年に法曽吹屋基幹道路建設推進協議会が設置されまして、事業推進がスタートしたところでございます。平成10年度に事業に着手されまして、途中新見市側で崩落がありましたが、令和2年度末に全線が開通をしております。 管理につきましては、新見市分が工事中で通行が困難であったため、明確な管理方法を定めてはおりません。倒木の撤去、側溝清掃等の最小限の管理を行ってまいりました。昨年度につきましては、危険な松の伐採を行ったところです。 今後は、地域や受益者の協力をいただきながら、適正な管理に努めてまいりたいと思っております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森上昌生君。 ◆7番(森上昌生君) 今言われた最低限の管理ということなんですけれども、この間あそこを通って感じたのは、とにかく草がすごいんです。ちょうど起点と終点のところに、市の名前で看板が立っているわけですけれども、そこから先はどこが管理しているのか、新見市が管理しているのか、あるいは国が管理しているのか、その辺よく分かりませんけれども、そこから先は結構きちっと草刈りもできているんです。もちろん、草が生えてきているところもありますけれども、道路が見通せないというような状況はないんです。ところが、高梁市側の区間は結構短いんですけれども、高梁市側の区間に関して言うと向こうが見通せないぐらい草が生えているというようなところも結構あるんです。ですから、そういうことも含めて、もう少しきちっとした管理をしないと、あそこの看板にも安全に通行してくださいみたいなことは書いてあるんですけれども、安全に通行せえというんだったら道路の管理をきちんとせえというようなことが我々にとってみたらどうしても思えることなんです。ですから、もう少しその辺の管理をきちっとしていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 村原産業経済部長。 ◎産業経済部長村原幸司君) お答えいたします。 高梁市分につきましては約2.8キロ、新見市分につきましては4.8キロでございます。車道幅員は4メートルというようなことでございまして、目的は林道というようなこともありまして、私も2週間ほど前に車で行かせていただきましたが、木の切り出しを新見市分でされておって、対向車もなかったような状態でございました。言われましたように、済渡寺に行くには、最短ルートではございますけれども、勾配がきつい道路でもございましたり、観光協会の吹屋支部にお尋ねしましても、なかなかあの道を使って観光に来られている方は今はいないというようなことでもございます。そういう状況ではございますけども、今後地権者、受益者、それから地域との協議を重ねて、適正な管理に努めてまいりたいと思っております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森上昌生君。 ◆7番(森上昌生君) 通る人がいないからほっとくんだみたいなことではなくて、やはりきちっと整備をすれば通る方も増えるということが考えられるわけですから、それで今言われたように、あそこの済渡寺というんですか、あそこのお寺へ参るためには、吹屋から行くんであればあそこが一番近いというわけです。ですから、そういうことも含めて、隣接観光地との連携ということをうたうんであれば、やはりそういうことも含めてきちっと整備を今後はしていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 以上で私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(宮田公人君) これで森上昌生君の一般質問を終わります。 次は、石田芳生君の質問を願います。 石田芳生君。            〔9番 石田芳生君 質問席〕 ◆9番(石田芳生君) 皆さんおはようございます。石田芳生でございます。 既に今年の豪雨については、一般質問初日でも三村議員、平松議員から質問がありました。私は、児童・生徒、高齢者や障害者の皆さんの防災の観点から、まず第1問から質問をさせていただきたいと思います。 7月の大雨は市内の学校園が、そして8月の大雨は園が教育や保育事業を行っている最中に発生いたしました。大雨警報、洪水警報も日中に発表がございました。7月12日月曜日、13日火曜日、14日水曜日には、日中に大雨警報、洪水警報が発表されて、夕方になってから警報が注意報に変わりました。8月12日木曜日には、防災復興推進課から8月17日までの河川の増水や氾濫、土砂災害への警戒のお知らせがあり、8月13日午前中には大雨警報、午後に洪水警報が発表されました。児童・生徒を学校、園にお預かりしている状態、現場の教職員の皆さんしかいない状態での対応の方針、また現実の対応がどうであったのかを質問いたします。御答弁をよろしくお願いします。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) お答えいたします。 まず、小・中学校のほうでお答えさせていただきますが、日中に登校した後にそういう警報でありますとか避難指示とかそういうようなことが起きた場合の学校の対応でありますが、一般的にはまず、学校は状況に応じて下校を早める。あるいは学校でそのまま待機させる。また、教職員の引率による集団下校をする。また、スクールバス等につきましては交通規制等にも絡むことがございますので、その規制にかからないように早めの下校をするというふうにその状況に応じて様々な対応をしているところでございます。 また、同じような学区、中学校区を中心としておりますが、そこでの対応は、兄弟関係等もありますので、それから地域も同じような災害の危険性の状況をはらんでいるというようなことで、中学校区ぐらいでは大体まとまって同じような対応をするようにしているところであります。 当日の状況でありますが、学校は様々な対応を行っております。先ほど言いましたような状況でございます。また、1校、ちょうど子供が帰っているときに大雨に遭いまして、小さい子供たちがぬれて帰るような状況にもなっておりました。そのような場合、私どもとしても学校と教育委員会とで指導したり協議したりして、こういうことがないようにということで次回へ向けての対応も考えているところでございます。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) それでは、学校に続きまして、私からは就学前の施設に関しましてお答えをさせていただきます。 まず、就学前施設各園の対応についてでございますが、これにつきましては気象警報発令時等における休園等の取扱いといった基準を定めております。学校と違いましてこども園や保育園は、就労等により家庭で保育できない保護者に代わって保育する、いわゆるセーフティーネットとしての役割もございますので、性質上簡単には休園することができない取扱いといたしております。 その基準につきましては、幼稚園等の1号認定のお子さんと、2号、3号認定のお子さんでは若干取扱いが異なりますが、基本的には警報や高齢者等避難が発令された場合には可能な範囲で保護者にお迎えを依頼いたしますが、保育は継続することとしておりまして、警報を超える土砂災害警戒情報または避難指示になった段階で、保育を中止するといった取扱いとなっております。ただ、全てを基準どおりに運用するということでは決してございません。園の状況によりまして、安全な保育の実施が困難と認められる場合には、当然ながら各園の判断で休園等の措置を講ずることといたしております。 7月等の大雨の際の対応ですが、先ほど申し上げました基準に照らし合わせまして、基本警報時には保育を継続しましたが、園の判断により早めのお迎えを依頼したケースもございます。また、土砂災害警戒情報が発令された際には、全ての園で保護者のお迎えを依頼しまして、安全を確保した上で、順次降園の措置を取っている状況でございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 石田芳生君。 ◆9番(石田芳生君) 学校によって危険箇所も違いますし、それまで被災したことがある学校なのか園なのかということでも違いますので、言われたように子供たちや保護者の安全をまず第一に考えてもらって、現場の状況に応じて各学校園で判断していただくということなのだと思います。けれども、日中警報発令中に児童・生徒が町なかを歩いて帰りよるのをぱっと見て、学校園から出すほうが先なのかと勘違いされる方もいらっしゃったりして、そういうお声が届きましたけれども、今教育長や部長がおっしゃられたように、まずは安全第一で、時によっては学校園に待機することもあり得るということを伺って安心いたしました。 平成30年7月豪雨では、高梁中学校、高梁小学校のようにその施設自体が被災したような箇所もありますけれども、例えばそういった小・中学校での対応はどうだったでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) 平成30年のときの対応ですが、これはしばらく休校という形を取りましたので、もちろん学校が再開してからも後始末でありますとかそういうことを子供たちもするし、教員もするし、また危険なところは当然業者の方にしていただくというようなところで、安全に過ごせるようにある程度行動を制限しながら、子供の安全を確保したところでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 石田芳生君。 ◆9番(石田芳生君) すいません、質問の仕方が悪かったんですけど、そういった被災経験のある学校での今回7月、8月の対応がどうであったかをお願いいたします。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) 平成30年のときの教訓をどう生かしているかということだろうと思います。 基本的に、必要以上に危機感を持たなければいけないと、想定以上に危ないということがあるというようなことで、より慎重にということ。それからもう一点は、一応規則である程度の標準的な考え方はあるんですが、それよりももっと気象情報でありますとかあるいは県や市の情報等も含めましてそういう情報をしっかり入れて、より柔軟に対応して子供のほうを守っていくということで、より努力しているという状況でございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 石田芳生君。 ◆9番(石田芳生君) 災害時は現場の限られた教職員の皆さんで情報分析、そして状況判断、そして行動に移していかなければいけません。各学校園で危険箇所は異なっておりますし、教職員の皆さんには異動がありますので、必ずしも土地カンのある皆さんばかりではないはずですので、平素からの十分な情報提供や訓練のほうをぜひお願いし、提案しておきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 次は、(2)の高齢者福祉施設、障害者福祉施設の避難確保計画についてです。 私はこれまでの一般質問では、御自宅で生活をなさっているような要支援者お一人お一人にどう対応するかといった観点からの質問をこれまでしておりましたけれども、高齢者や障害をお持ちの方の中には施設に入所して生活していらっしゃる方も大勢いらっしゃいます。そして、ここでも大勢の要支援者を限られた現場の職員さんでお世話をしなければならない状況にあります。 平成29年6月の改正によって、水防法、土砂災害防止法で社会福祉施設、学校などの要配慮者利用施設における避難確保計画の作成、そして避難訓練の実施が義務づけられました。その前年の平成28年には、台風10号による災害でグループホーム入所者の9名全員が犠牲となるような、気象庁の観測史上初めて東北地方に台風が直撃する、そういった痛ましい災害がございました。その後、例えば令和2年、昨年にも熊本県では特別養護老人ホームの入所者14名が犠牲になるという痛ましい災害が起こったわけです。 平成30年7月豪雨においては、市内の高齢者福祉施設、障害者福祉施設では、不幸中の幸いで犠牲者は出なかったと聞いておりますが、浸水や土石流の影響を受けたところ、周辺道路の寸断によって孤立したところもあったのではないかと聞いております。 そこで質問ですけれども、施設側が作成することになっているこの避難確保計画に対して、市としてはチェックを行っているのか。どのように対応しているのかを御答弁をお願いいたします。 ○議長(宮田公人君) 正木政策監。 ◎政策監(正木俊英君) それでは、チェック体制がどうなっているかというところですが、お答えいたします。 制度の概要につきましては、議員のほうから御説明いただいたので割愛させていただきますが、本市におきましては令和2年12月に対象となる施設のほうに事前通知を行って、令和3年3月の防災会議において対象施設を定めて、4月に避難確保計画の作成について各施設に対し通知を行ったところでございます。 チェック体制については、計画作成に当たっては要配慮者施設が作成した計画を施設を所管する県あるいは市の所管課、それと市の防災担当課が防災体制の情報収集、伝達、避難誘導、避難の確保を図るための施設の整備、防災教育及び訓練の実施など20項目の点検を行って、修正が必要な場合については修正を依頼し、修正完了後に要配慮者利用施設から防災担当課のほうに避難確保計画というものが提出されることとなっています。 現在のところ、本市の対象施設は91施設、そのうち老人福祉施設26施設、障害者福祉施設は18施設ございます。全体の話になりますが、9月1日現在で91施設中2施設が作成済み、現在48施設が所管課で確認あるいは施設で修正中でございます。 この避難確保計画につきましては、法による義務となっておりますので、今年度中には対象の91施設において避難確保計画作成と訓練が実施していただけるように、施設関係者と所管部局、また防災部局が連携して推進してまいりたいと思っております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 石田芳生君。 ◆9番(石田芳生君) 現在の高梁市地域防災計画というのが平成30年2月策定ですから、平成30年7月豪雨災害の前に策定されていて、今ページをめくっても、避難確保計画であるとか要配慮者利用施設といった文言はまだ見当たらないわけですけれども、さっき政策監が言われた今年、令和3年3月の高梁市防災会議で修正を加えて、今動き出しているという状況でしょうか。確認したいんですが。 ○議長(宮田公人君) 正木政策監。 ◎政策監(正木俊英君) 地域防災計画につきましては、現在公開されているのが平成30年2月という形になっていますが、令和3年3月の防災会議の中で、地域防災計画のほうを御承認いただいているところです。その中で、対象施設についても定めているところで、現在避難確保計画の作成について動いているといった状況でございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 石田芳生君。 ◆9番(石田芳生君) 平成29年に水防法、土砂災害防止法が改正されて義務化されて、平成30年に高梁市も大きな災害に遭ってます。すいません、政策監が来られる前の話なんで大変申し上げにくいんですけれども、91施設あってまだ完了しているのが2施設でというのは、ちょっとテンポが、もう少しスピード感がないといけないのかなと思います。実際に僕がお尋ねした施設の中でも、成羽川沿いにある施設の中で、どこの観測水位を基準に避難を決めますかというときに、日羽の観測所で判断しますと計画に書いてあって、その施設を運営されている方も必ずしも高梁市の方でなくて、それがいいかどうかがなかなか判断つかないというようなこともございました。ぜひスピードアップして、このあたりはチェックしていただいて、間違いを指摘するとかそういうことではなくて、入所者の安全、職員の安全のためにスピードアップを図っていただきたいと思っておりますが、どのようにお考えでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 正木政策監。 ◎政策監(正木俊英君) 議員のほうからもフォローいただいたんですが、過去の経緯のほうについては私答弁できないところではございますが、現在、先ほども答弁させていただきましたが、48施設が確認中、残るところが41施設になるんでしょうか、全体で91施設のほうの作成並びに訓練の実施というところを今年度中にやっていただけるよう進めてまいりたいと思っております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 石田芳生君。 ◆9番(石田芳生君) ぜひスピード感を持って取り組んでいただきたいし、まだ今年は雨季が続いております。じゃない状態で、どうしてあげられるか、どう見守ってあげられるかということもぜひ対応を考えておいていただいて、来年の雨季には必ず間に合うようにお願いしたいと思います。 それでは、2番の次の質問に移りますが、ここで2番の(1)から(5)までございますが、順番を若干変更させていただきたいと思いますので、議長の許可をいただきたいと思います。順番については、1番、5番、4番、そして2番、3番の順番でさせていただきたいと思っておりますが、許可をいただけますでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 1番、5番、4番、2番、3番という形に変わるということで承りました。その順番で質問してください。 ◆9番(石田芳生君) それでは、質問を続けさせていただきます。 高梁市の総合計画の都市像として健幸都市たかはし、そしてまちづくりの基本理念としてつながりから創る心豊かなまちづくりを掲げていただいております。令和3年から令和7年までの5年間は前期基本計画が策定されて、先般令和3年から令和5年までの3年間について実施計画が公表されて議員にも配付されました。都市像やまちづくりの基本理念というのは、計画全体、施策全体の方向性を示すものであるとは理解しておりますけれども、健幸、この健全の健という字に幸せを合わせたこの健幸、この一つの核になるのが心身の健康ということであると思います。 総合計画の健康や福祉に関する部分、健康づくりの推進に関わるところでありますけれども、令和3年から令和5年の3年間の総事業費の見込みについては、特に大きな変化はないわけです。また、まちづくりの基本理念にあるつながり、つながりということについて、家族の次にこの国で基本的な枠組みとなるのが地域社会であると思いますけれども、市民が主役のまちづくりの推進、こういった項目で、やはりここもこの令和3年から令和5年にかけて総事業費にあまり変化がない。お金がどんどんつけば何かできるとは思ってはいませんが、これを都市像や基本理念に掲げてあるにしては、何に着手していただけるのかなと疑問を持ったわけです。この都市像の実現に向けて、どこに着目をすべきなのか、御答弁をお願いいたします。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをさせていただきます。 都市像である健幸都市たかはしというのは、心身の健康だけでなく、住民、市民の皆さんがここにおって幸せを感じていただける、そういうのも含めての都市像としております。幸せを感じるというのはなかなかいろいろ人によっても違うということで、基準というものは設けるところではないと思っておりますが、殊健康ということに関して申し上げれば、総合計画の中でということでありますが、数字にはなかなか表せないものもあるんだろうと思っております。したがいまして、数字的には上げさせていただいておりますが、じゃあその中をどう分析していくか、それでまたローリングというものもかけさせていただくことになっておりますので、そのローリングの中で、どういうものをこれから展開をしていくのかというのもローリングの中でお出しをしていくというふうに思っております。 中で一つ参考になるのが、高梁市の、これは国民健康保険でありますけど、医療費がどう推移しておるかということでありますが、全体の2割の方が国民健康保険の人口であります。その中で、高梁市はこの4年間、全て県下トップであります。44万円前後でありまして、年々正直増えているという状況であります。この状況を何とかしないことには、高梁市の健康ということについて言えない。 これは国民健康保険といえども、国民健康保険加入者の方というのは、高齢者の方だけではありません。当然、自営業の方等大勢含まれるわけでありますので、そうした方々の状況を見ると、じゃあ何がどうなのかということになりますが、そこで分析の結果が出ておるんですが、総じて申し上げますと、慢性の腎臓病とかいわゆる透析、糖尿病、こういったものが高梁市の特徴として出てきたわけであります。これは、私が理事長をさせていただいておる国民健康保険連合会のKDBという全国システムがありますが、これによって出した分析結果でありまして、県内でも高い値を示しているというのが出てまいりました。じゃあ、今度はそこをどうにかしようということになるわけであります。 そこを何とかしようというのが、これから新しく展開をする令和4年度、令和5年度にかけてある一定の目標というのが持てるわけであります。もちろんそれ以外の疾病もそうでありますが、そうした目標を改善をしていくことによって、医療費の削減というのは二の次になりますが、要は健全な体、健康な体を保っていただくということに市民の皆さん全員がその気持ちを持っていただくためにどうしたらいいかというのをしっかりと取り組む、そういう考えを持って、次からのローリングにも臨ませていただきたいと考えております。 ○議長(宮田公人君) 石田芳生君。 ◆9番(石田芳生君) すいません、市長、つながりのほうについては。市民が主役のまちづくり、この方面についての答弁をお願いします。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 失礼いたしました。答弁漏れておりました。 つながりについてということになりますが、これは市の全ての施策というのは多分協働、協力の協にともに働くという形のまちづくりというのが一番大前提になると思っております。 つながりづくりというのは、私もずっと言ってますが、向こう三軒両隣というのが大事ですよということであります。ややもすればコミュニティーというのが形成が薄くなってきている。そのコミュニティーを形成するにはということで、これまでも様々な施策を取ってまいりましたが、なかなか十分な成果が得られていないということもあります。これは健康だけに限るわけではありません。ハードもそうであろうし、いろんなことがあると思いますが、そうしたつながりが持てるための、そしてまたそのつながりというものが、人口が残念ながら減少する中にあっては、じゃあどういう単位、どういうコミュニティーの範囲がいいんですかということもしっかりと問いながら、つながりができる単位のコミュニティーというものを形成していく。その中で、それぞれが支え合って、これからの生活といいますか、そういった地域での活動というものを進めていっていただく。こういうことが必要なんではないかなというふうに思っておりますので、おっしゃいましたように新年度以降、今直近の問題がちょうどあるのが草刈りやこうの問題もそうです。それから、道路に出てきた大きい木やらをどうすんならということで、地域でもうできんようになるがということもありますので、これはまあ一例でありますので、そうした一例も踏まえて、地域の新たなコミュニティー形成というものについてもしっかり取り組ませていただかないといけないことだろうというふうに考えておりますので、そういった課題点というのが見えてまいりましたので、課題点を克服すべく、新しい取組というものにも着手させていただきたいなというふうに思います。 ○議長(宮田公人君) 石田芳生君。 ◆9番(石田芳生君) 同僚議員、先輩議員が総合計画について12月、3月に質問されて、実施計画が定まってからでないと、なかなか十分な答弁がというようなこともあったかもしれませんが、市長、今日はかなり具体的にお話ししてくださったなと思っています。 この健康づくりに関して言えば、今第2次高梁市すこやかプラン21、この計画期間中であり、先般その中間報告がなされたわけです。今回、私が質問させていただいたのが、その総合計画の都市像であること、それからまちづくりの基本理念であることもありますけれども、新型コロナ感染症の影響で、とにかく自粛、外にも出れない、フレイル予防をしようと思ってもみんなで集まって体操や会話ができない。イベントは言うに及ばずでございます。健康づくりやまちづくりをやろうと思ってもできない状況であるからこそ、そこでこの基本理念を出されているんだから、やはり何か実感できるようなものをしていただかなければいけないなと感じておりますし、我々も提案していかなきゃいけないんだと思います。さっき詳しく御説明があったように、国保についても腎臓病や、死因や医療費の関係では悪性腫瘍、悪性新生物、高梁市の特徴としては統合失調症、こういったものが大きな要因になっていると思います。 このすこやかプラン21というのは10年間単位ですから、基本計画や実施計画、ある意味あろうとなかろうと現場のプランはそこでずっと動いてきているわけです。見直しをかけて、今中間報告はやりましたから、それをすこやかプラン21にどう反映させて、まあ新しいものをやるばかりがいいわけじゃないですけれども、反映させていっていただかなきゃいけないと思っています。妊娠、出産、子育てでたかはし版ネウボラで、妊婦の皆さん、子育ての皆さんにはここは大変高い評価をいただいていると思いますけど、やはり生活習慣病やそういった面においてはなかなか数字的にも県内でも厳しい結果が出ています。健幸都市というなら、まずこの心身の健康、ここを数値的にも押し上げる、医療費については押し下げなきゃいけないとは思いますけども、健康が実感できるようなことをしていただかなければいけないと思っておりますが、さらに御答弁があったらよろしくお願いします。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) もちろんすこやかプラン21の見直しに当たっても、これからじゃあどういったことに取り組むかということを入れていく必要があると思っています。 先ほど申し上げた医療費の関係も、これは国保のデータであります。国保であれば受診率、がん検診等の受診率も出るんですが、じゃあそのほかの、後期高齢者の方は除きますが、いわゆる社保とかそういった方々をどうするんかというのが今課題になっているんです。そういった方々の健診したものをデータとして持っておくというのは非常に強いことだろうと思います。それが今できるとしたら、例えばマイナンバーカードなのかなといったことも考えられるわけでありますし、そうした形で、市民の皆さんがどういう傾向にあるかというのをつかむのが、国保で大体の傾向はつかめるんですが、大事だろうと思いますので、その傾向をつかんだ上で、すこやかプラン21に定める9つのポイントがあったと思いますが、その9つのポイントというものをクリアしていく必要があるんだろうと思います。 新しい考えとしては、今コロナであるからということで言えば、自分でそういったものができないかなということは今考える必要があると思っています。今、いろいろパソコンもありますしスマホもありますし、中には時計についたようなものもあるわけでありますんで、いろんな提案をいただいておりますので、そうした一人でおられるときにもヘルスチェックができる。遠隔見守りにもなると思いますが。そうしたことであるとか、自分がじゃあ今日はこんなのをしたよという、これは住民の皆さん、市民の皆さんに少し意識を持っていただかないといけませんが、食事をどういうものをしたよとか、それによって糖尿とかそういうことになるわけですけれども、その改善にもなるわけです。いわゆる生活習慣病を改善していかんことには。私は多分生活習慣病、悪いほうだと思いますが、石田議員もぜひ一緒にやらせていただきたいと思うのが、やっぱりいつまでも健康であるのが大事であります。 厚労省が以前唱えた8020運動というのを御存じだと思います。あれは80歳で自分の歯を20本持とうという。これもやっぱり大きいんです。これは毎日の歯磨きのことですから。歯周病というものがそれぞれ本当にほかの病気に一番影響をもたらすというのが、厚労省の中でもちゃんと言われているわけでありますので、ポイントとしては9番目にしか上げてないんですけれど、私は1番目だろうと思うんです。ここをしっかりすることも大事なんだろうと思いますので、口腔衛生というものもやっていかないといけない。それを総合的に見守るのは何かのシステムが1つ必要なんだろうなというふうに思うわけであります。今、そういったものがどうできるかということでいろいろ御提案もいただいたりしております。構築をして決して市民の皆さんの個人情報をどうというわけではございません。市民の皆さんの健康づくりのために資するものをというふうに考えていこうと思っております。 ○議長(宮田公人君) 石田芳生君。 ◆9番(石田芳生君) 市長が大変具体的に考えてくださっていて、本当に知識や経験について感服いたしましたし、一緒にやらないかという御提案をいただきまして。私もこういう、いつもは画面が見えない時計を今つけているんですけれども、これはガーミンです。ポラールがあったり、アップルがあったり、フィットビットがあったり、こことスマホと連動して、活動時間や食事や睡眠、水分量、全てスマホで見える化ができてくる。そして、残念ながら今年おかやまマラソンが中止になりましたけれども、東京マラソンはバーチャル東京マラソンといって1か月ぐらいの間で42.195キロを走ったら、それをスマホでデータを送って全国的に順位が出る。そういった今コロナ禍でできること、健康づくりのためにできることというのはあるわけです。こういったヘルステックも、どれを活用するかは十分御検討していただきたいと思いますけれども、先ほど市長が言われたようなヘルステック、こういったことも活用して取り組んでいっていただきたいと思っております。 それからもう一点ですけれども、つながりの面で、これまで外出や市内外での交流がこういった自粛によってなかなか困難になってきています。今後どういうふうに取り組んでくださるかということで、コミュニティーのことをお話ししてくださいましたが、総合計画の中で重要業績評価指標KPIとしてここで上げられているのが、市民提案型の取組、団体数を令和7年に6団体にするのを目標にされていますけれども、これはもう既に今年達成してしまったわけです。団体数を勘定したら6団体になっているので、達成されたんですけれども、じゃあ何か我々に実感があるかって、コロナ禍だから特にないわけですけれども、一つ一つの活動はすばらしいものですし、新しい発想もあるものですけれども、このKPIというのが必ずしも我々の実感につながっていないなと感じておりますけども、もうちょっと具体的な実現の方法について健康づくりぐらいの具体的なお話をいただけたらいいんですが、どうでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) まちづくりの基本目標の中に、明日の暮らしを幸せと感じていると思う人の割合を、これも目標数値を持っております。100%というのはなかなか厳しい目標だと思うんで、今5年後しか出しておりませんが、10年後には9割ぐらいの人に持っていくその意気は要るよなという思いを持って、令和7年の数値は出しております。 幸せという感覚というのはいろいろあるわけでございます。子育て、本当にしっかりできてよかったねというのも一つの幸せでしょうし、勉強しっかりできたねというのも一つの幸せでしょうしということになりますんで、総花的ではありません。そこは一つ一つを取れば集中というものが必要なんだろうと思いますし、今こういうコロナ禍ということでありますので、コロナ禍の中でも高齢者の方がお互いの連絡を取り合えるということが大事なんだろうと思います。 それには、地域でそういった活動をしていただける方、例えば民生委員さんであったり、福祉委員さん、これは社会福祉協議会の話になりますが、そういった方々の活動というのがより重要視されるのかなという思いもするわけでございます。そうした方々の活動に対して、これからすこやかプランの中でもいろいろ取り組んでいただけるものがあると思いますので、そうした取組をぜひ推奨し、また応援をさせていただきたいと思います。その中に、さっき私は持ってませんが、そういったものでデータを共有させていただく。それであそこの方ちょっと数値が悪いようだけどどうじゃろうかといってのぞいていただくとかといったことも必要なんだろうと思うわけであります。 これはデジタル庁ができたからどうこうというわけではありませんが、使えるものはしっかり使って、あとはやっぱり人と人とのつながりというのは絶対に残しておかないといけないものでありますので、その残すための、お互いが信頼し合うということの一つとして様々な市民の皆さんがお互いを信頼し合う、そのまちづくりの醸成ができたらなというふうに思うわけであります。 これを言うたら抽象的になるんで申し訳ないですけど、ちょっと行ってくるけんとか、ちょっと野菜が取れたけんとかということで、私も時々野菜をいただきますが、そういうふうな形でコミュニケーションが取れればというまちづくりをしていきたいなというふうに思っております。ただその中には、人口の集積というのはある程度は必要だと思いますんで、コミュニティー単位をどうするかというのは大きな課題であるというふうに認識をいたしております。 ○議長(宮田公人君) 石田芳生君。 ◆9番(石田芳生君) コミュニティー活動や民生委員さんや福祉委員さんや愛育委員さんや栄養委員さんや、皆さんの活動というのはボランティアで自主的な活動によって成り立っているところが大変多うございます。計画がこうじゃからあなたらはこう動いてくださいというようなことがとても言いにくい。言いにくいというか言うべきでなかったりするんですけども、しかしこの健幸都市たかはしを掲げた以上、そういった方の動きも何か方向性を持ってできるような仕組み、仕掛けを考えていただきたいと思っております。 ○議長(宮田公人君) 質問の途中ですが、ただいまから10分間休憩いたします。            午前11時35分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午前11時43分 再開 ○議長(宮田公人君) 休憩前に引き続き再開いたします。 引き続き石田芳生君の質問を願います。 石田芳生君。 ◆9番(石田芳生君) 先ほど質問の順序を変更いたしましたので、5番の老朽危険建物除却促進事業云々について質問をさせていただきます。 不動産の流動性を高めて住宅建設、それから定住につなげてはどうかという提案であります。人口減少が最大の高梁市の課題であり、先輩議員はじめ同僚議員も様々な観点から質問をしておりましたけれども、今回、私はこの切り口からさせていただきたいと思っております。 高梁市は昼間の人口が多いと言われております。少し古いデータですけれども、平成27年で市外から4,760人が通勤・通学しているのに対し、高梁市から市外へは2,589人、昼間の人口のほうが約2,200人多いわけです。つまり、市内には働く場や学ぶ場がある。稼ぐことができるまちなわけです。そして、高梁市の中でも利便性の高いエリアでは、更地や造成地の人気は高い。単価が高い。この土地の単価が高いということもどうにかしてほしいということも言われるわけですけれども、高い割に割とすぐ買手が見つかっているのが現状であると思います。 そこで、今老朽危険家屋にのみ限定されている補助をそれ以外の物件にも、空き家にも拡充すること、また最高額が今補助額が30万円となっておりますけれども、県内ほかの自治体では50万円となっています。せめてその水準にできないか、こういった提案でありますが、御答弁のほうをお願いいたします。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長
    市民生活部長(赤木和久君) それでは、この質問は私のほうからお答えをさせていただきたいと思います。まず、老朽危険建物除却につきまして、若干経過などを申し上げたいと思います。国におきましては、空家等対策の推進に関する特別措置法が平成26年11月に公布され翌年5月に施行されております。本市では空き家対策が、喫緊の課題であるという認識から法律施行に先駆けて、また県下他の市町村に先駆けて平成26年4月から事業を実施しておりまして、議員が申されたとおり、除却に要する経費の3分の1で上限30万円を補助しているところでございます。 この事業を実施して、昨年度で7年が経過したところでございますが、当初は年10件程度が継続しておりまして、ここ2年が大体7件で推移をしているところでございます。7年間でトータルで66件の危険建物の除去があったというところでございますが、依然として倒壊の危険性がある建物であったり、このまま放置すればその危険性が高まるものが相当数存在しているものというふうに思っております。こうした状況を踏まえまして、総合計画の実施計画におきましては、毎年度10件分を掲げているところでございますが、仮に御要望がございまして不足が生じる場合には、その状況に応じて対応してまいりたいというふうに考えております。 それから、補助金の拡充についての御質問でございますが、他市の状況というのは議員申されたとおりでございます。その状況なども参考にしながら、本市に即した空き家対策、補助金額の拡充についても検討はしてまいりたいというふうに思っております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 石田芳生君。 ◆9番(石田芳生君) 定住につなげるために、老朽危険家屋だけではなくて、不動産の流動性を高めるために取り壊す、こういったことへの拡充というのはどうでしょうか。御答弁お願いします。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) 引き続きお答えさせていただきます。 定住につきましては、本市では空き家情報バンク制度を設けて、その流動化による定住促進に努めているところでございまして、これは議員御承知のとおりかなり県下でもトップクラスの実績を有しているところでございます。 しかしながら、あくまでも老朽危険建物の除却事業というものは、やはりその建物がそういう危険性によって他に危害を及ぼすおそれがあるものについて除去するもので、これを公的に支援するというものでございまして、市といたしましては空き家バンク制度の有効な活用をいただいて定住につなげてまいりたいという考えで進めてまいりたいというふうに思っております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 石田芳生君。 ◆9番(石田芳生君) 何かはぐらかされた感じがするんですけど、そうだからヒアリングのときに定住の課長さんにも来ていただいて、この話を聞いていただいたわけなんですけれども、老朽危険家屋の枠内で話している以上、それはもうこれ以上話は進まないんですけれども、何で私がこういう提案をするかと言えば、先ほど前段でお話ししたように、高梁市には仕事がある。働く場がある。その人が帰る場所がこの高梁市内であればいいから、まず市街地であるとか落合の地区であるとかそういった利便性の高い地区で空き家を優先的に取り壊し、そこを更地にする。そういったところは流動性が高いんで、進めてはどうですかということで提案したんですけど、これは多分これ以上部長に伺っても仕方ないと思うんですが、市長、副市長、どうでしょうか。御答弁いただけませんか。 ○議長(宮田公人君) 藤澤副市長。 ◎副市長(藤澤政裕君) お答えをさせていただきます。 老朽危険家屋の取り壊しというのは、危険であるがゆえに当然こういったことは進めていかなければならないというふうには思っているところでございます。しかし同時に、今住宅を求める方が古い家屋を好まれるのか、やはり新築物件がいいのかというのはそれぞれ好みの分かれるところであります。 先ほど担当部長が検討してまいるというふうなことを申し上げましたけれども、今言われたようなことも含めて、その消費動向というか自分の好みというのも調査をしなくてはいけない。老朽家屋だけに的を絞って進めていくということではなしに、トータルでの方向をまとめていきたいということを思っております。提案をいただいた内容も含めて、これから研究材料とさせていただきたいと思っております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 石田芳生君。 ◆9番(石田芳生君) ぜひ研究していただきたいと思います。肌感覚として、町なかで空き家ができて、そんなに何年も空き家のまま空くことがないわけです。そうでない地域だと、更地にしたもののなかなか埋まらないということも多々ありますので、これはやはりデータや調査が必要だと思いますんで、どうか研究を進めていただきたいし、私も情報があれば提供させていただきたいと思います。 次に、先ほど順番を変更しましたので、4番、それから2番、3番と質問をさせていただきたいと思いますけれども、(4)は公共施設の跡地活用の問題であります。特に、この市街地中心部の跡地活用のことですけれども、これは(4)、(2)、(3)、全てに関わることですが、都市ビジョン街なか編、ここでこの市街地の利活用について、ビジョンについては策定されているわけです。平成24年5月に都市ビジョン街なか編が策定されて、計画期間というのは平成24年から平成31年、長期的には平成44年ですから令和14年、20年間を視野に入れて策定をされています。新市庁舎、新図書館、駅舎、新しいこども園整備など、このハード事業は着実に実現してこれまできておりますし、循環バスの運行もこれも実現しております。新市庁舎の周辺というのはシビックセンターとして市の行政サービスや町なか回遊の中継、屋内外での創造的交流の拠点とされています。今後この市街地で新たなこども園でありますとか新消防庁舎ができます。その後の跡地というのができてくるわけですけれども、この都市ビジョン街なか編で、こういったものが定められている中で、新たな利活用の計画はどのように考えられているのか御答弁をお願いいたします。 ○議長(宮田公人君) 北畑総務部長。 ◎総務部長(北畑太一君) お答えを申し上げます。 まず、全体の状況でございますけれども、現在においても行政目的に直接利活用されていない市有地、施設、いわゆる遊休資産が市内にはございます。そういった施設につきましては、施設の維持管理経費等の財政的な負担を考慮しますと、今後も統廃合を含めた効率的な施設整備が必要になってまいります。このような方針の下ですと、こうした遊休資産につきましては、今後も増加していくものと考えております。 また、こうした用途廃止となった資産等の活用につきましては、行革の観点から不要なものについては原則売却というのを基本的な方針として今後も進めてまいりたいと考えております。ただ一方で、公共施設の跡地につきましては、市民共有の貴重な財産でございまして、その活用については地域のまちづくりですとか活性化の視点の中で、地域住民の皆様の意向も確認しながら進めていくこととさせていただきたいと考えております。 特に、御質問の中にありました高梁こども園ですとか消防庁舎整備に係る跡地など市街地における跡地利用につきましては、貴重な市街地での市有地ということもございますので、10年、20年先の地域の将来も見据えながら、地域住民の皆様の声をお聞きしつつ、関係者、関係機関とも調整しながらその利活用を検討してまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 石田芳生君。 ◆9番(石田芳生君) 貴重な財産であるし、住民の意向を確認ということをおっしゃっていただきました。住民の意向の確認ということは非常に大切だなと思っています。例えば、ほかの地域だと住民が要望書を出さないと住民の意見が分からないじゃないですかということを言われることがあって、行政のほうから跡地ができますんでどうですかというような問いかけというのはこれまでなかったんじゃないか思います。コミュニティーがしっかりまとまって、1年前、2年前からアクションを起こすようなそういうコミュニティーがある地域なら別ですけども、なかなかそういったところもないわけですので、跡地ができるときには行政の側から何かシグナルを出していただくとか、意見の集約を始めるであるとか、本当に貴重な資産だと思いますので、住民の意向の確認ということをぜひ住民が実感できる形でやっていただきたいなと思っていますので、よろしくお願いいたします。 次に、2番ですけれども、これもこの都市ビジョン街なか編で、これは6月にも質問させていただきましたけれども、本庁舎の機能の一つであった観光課と日本遺産・歴まち推進室が駅前通りのほうに移転いたしました。今後、本庁舎機能を分散する方向性が実施計画に盛り込まれているのか。町のにぎわいはある意味出るかもしれませんが、行財政改革との整合性はどう図ることができるのか。この都市ビジョン街なか編では、この新庁舎周辺というのはシビックセンターであるといった取りまとめの仕方もあるわけですけれども、この本庁舎機能、今後分散していくのか、ここで終わりなのか。そういった方向性について御答弁をお願いいたします。 ○議長(宮田公人君) 前野政策監。 ◎政策監(前野洋行君) この件は私のほうから御答弁させていただきます。 観光課等の事務所の移転につきましては、6月議会のほうでも予算との関係については御説明もさせていただきました。計画での位置づけでありますが、総合計画の実施計画におきましては、当然その策定時期が前期基本計画の策定作業と並行して取りまとめた時期でありますので、そういった移転に係る経費そのものは詳細が決まっていないという段階でありますので、当然計上はしていないということでありますが、そもそも実施計画におきましては、人件費であるとかランニングコスト、それからまたそういった小規模な改修等の経費については計上していないという大前提がございますので、そこら辺については御理解いただきたいというふうに考えております。 それから、都市ビジョン街なか編のお話もありましたし、市役所本庁舎を中心とするシビックセンターということもありますが、一方で駅とか栄町商店街から市役所を結ぶ都市の回遊性ということも一つ柱としてうたっているという中で、そういった今の観光課のある位置が一つのにぎわいの場所としてもこれから活用もできるということで、そういった回遊性については非常に有効な場所であるというふうに考えております。 庁舎をせっかく1つにしたのをこれから分散するという考えはございませんが、今回の観光課の移転については、庁舎機能の分散という視点ではありませんが、6月議会の繰り返しになりますが、観光協会との一体化によりまして本市の観光行政の一体的な推進を図るといった観光振興の観点から進めてきたということでありますので、御理解をいただきたいと思います。以上です。 ○議長(宮田公人君) 石田芳生君。 ◆9番(石田芳生君) 観光協会との統合、観光施策、歴まちの事業推進のためということで、分散の方向性はないということを御答弁いただきましたので、現時点でそれを確認させていただきたいと思います。 では次に、3番目に移ります。 都市ビジョン街なか編では、紺屋川筋というのは歴史交流軸と、それでまたキリスト教会付近というのは教育福祉の拠点でもあります。令和3年3月に策定された高梁市歴史的風致維持向上計画、第2期のものですけれども、ここには滞在型観光の充実に関する事業として、藩校有終館の整備事業、ここが計画されているわけです。そして、この事業に関する事業費の一部が実施計画にも金額として掲げてある。これは見込みですけれども。 ただしかし、平成22年に策定した歴史的風致維持向上計画、これは第1期のものですけども、これを令和2年に最終評価しているわけですが、評価の中でここへ藩校有終館を整備すべきではないかとか、そういった意見の記述だとかそういったことは僕はよう見つけなかったんですけれども、この2期目の計画で、端折って読みますけれども、高梁市の歴史文化、高梁市に関わった人物を紹介する展示室や研修室、観光案内機能などを備えた施設とすると、こういうふうにすぱっと言い切って、そんなに強い要望やアプローチや住民理解は僕はどこにあったのかなというのが理解できなかったわけです。この藩校有終館の整備事業というのは今後どのように考えておられるのか、整備の目的、運営についてどのように考えておられるのか、御答弁をお願いいたします。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをさせていただきます。 都市ビジョン街なか編の中で、藩校有終館があったよということは申し述べておるところでございます。歴まち計画の中で、藩校有終館復元を整備事業という形で掲載させていただいておりますが、成羽のたいこまるプラザをするときも、あそこの地域にふさわしいものということで、お話をさせていただき、整備をさせていただいたということは記憶しております。 歴史まちづくりのエリアの中で、あの位置というのは昔からいわゆる藩校というものがあったところであるよということが言われているわけでありますので、じゃあその歴史まちづくりの中で、あそこを歴史的風致の中でどう活用していくのかということ、これは歴史的風致ということを考えないといけない。風致というのは、そこにある歴史的なものとそれから人の活動、そういったものが合わさって風致というふうに言われるわけでありますので、私は今ここでどうしますということまで詳しくは申し上げるところではございません。まだ内容を詰めているわけでもございませんが、歴史的風致ということで考えれば、あそこに人が集う、集まる、これは観光だけではないと思っています。といいますのが、平成牛麓舎の皆様方が市街地の中で方谷さんの十二碑を作られたわけであります。いわゆる学びということです。そうしたものに活用ができるのではないかというのを一つ思うわけでございます。 いずれにいたしましても、これからどんな建物であったのか、他の藩校もありますので、どのように活用されているのかというのを調べさせていただいて、じゃあどういう方向でいきましょうかねというのがその後に出てくるものというふうに考えております。以上であります。 ○議長(宮田公人君) 石田芳生君。 ◆9番(石田芳生君) 歴史的風致、風致ということについて市長から詳しく御説明がありましたけど、まさに人の活動があって、歴史的なもの、書やそういったものというのは今も発見が続いておりますし、歴史美術館でも学芸員さんが懸命にそういったことを検証してくださっている。中井地区でも市民や小学校、学校の生徒が中心になって検証してくださっている。まさにそういうところが人の活動のあるところなんだろうなと思います。たちまち今あそこは公共施設として使われていて、あの場が今山田方谷先生のどうこうというのはないかもしれないです。むしろそういった場はなくても、民間のNPO団体の皆さんというのはこの高梁市全体を学びの場として十二碑の石碑を設置したりしているわけです。 ここの書きっぷりが、備えた施設とすると確定して書いてあるんで、そんなに明確なものがあるんならまだこの調査研究には時間がございますんで、市内の本当に貴重な土地ですし、歴史もあるところですから、やはり住民理解や、まあ私が住民の代表と言うたら心もとないわけですけれども、議会にもそこらは説明していただいて、ここまで書いているんだったら、やる決意があるんだったらやると十分な説明をしていただきたいと思っておりますが、どうお考えでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) これまで数年にわたって歴史まちづくり計画の中でもお示しをさせていただいたんでそういう書きっぷりにはなっておりますが、もちろんどういった活用が必要かというのは先ほど議員もおっしゃいました有力者の皆さん方を含め方谷を顕彰する方もそれぞれでありますが、いろんな御意見をお持ちだと思います。そういった御意見をいただきながら、また財源のこともございますので、あそこが藩校であったということは間違いないことでありますので、じゃあどういうふうに持っていくのが一番いいのかというのは、当然議会の皆様方ともいろいろ御協議をさせていただきながらつくり上げていくもんだというふうに私は理解をいたしておりますし、そのように進めさせていただこうと考えているところでございます。 ○議長(宮田公人君) 石田芳生君。 ◆9番(石田芳生君) よろしくお願いいたします。これで私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(宮田公人君) これで石田芳生君の一般質問を終わります。 ただいまから午後1時まで休憩いたします。            〔政策監 前野洋行君、政策監 正木俊英君、総務部長 北畑太一君、市民生活部長 赤木和久君、健康福祉部長 蛭田俊幸君 退席〕            午後0時7分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午後1時0分 再開            〔土木部長 大福範義君、総務課長 赤木憲章君 着席〕 ○議長(宮田公人君) 休憩前に引き続き再開いたします。 次は、伊藤泰樹君の質問を願います。 伊藤泰樹君。            〔5番 伊藤泰樹君 質問席〕 ◆5番(伊藤泰樹君) 通告質問2日目、3番手、今回は通告させていただいておりますように大きく4点に関して質問させていただきます。誠意ある答弁をどうぞよろしくお願いいたします。 それではまず、音楽を通じての文化度向上についての質問に入ります。 地域における音楽の重要性については、庁舎内でもフライデーヒーリングコンサートチーム事務局を中心とした活動が第9回を数えているように、市民も音楽の力というものには関心がある、理解があると推察させていただきます。 さて、先の見通せないコロナ禍において、昨年音楽でまちを元気にという思いも込められたたいこまるプラザ伊藤記念ホールが開館されました。本来であれば盛大なこけら落としイベントに始まり、多岐にわたり活用が図られるはずであったと思われますが、開館してはや1年、現在の活用状況はどうなのか。成羽地域の新たな拠点施設の現状について、(1)地域資源の活用についての①たいこまるプラザ伊藤記念ホールの活用について、1年間どのような活動が行われてきたのかについて質問いたします。 ○議長(宮田公人君) 上森教育次長。 ◎教育次長(上森智子君) それではお答えをさせていただきます。 伊藤記念ホールにつきましては、成羽町出身の伊藤謙介氏から御寄附をいただきまして、音楽を始め多目的に使えるホールとして整備をして、昨年8月31日に開館したところでございます。ホールの活用につきましては、コロナ禍の中、中止や延期をする行事が多かったのではございますが、感染対策を取った上で、これも成羽町出身であります木口雄人さんというピアニストでございますが、ピアノリサイタルをはじめ合唱団や備中神楽、また小学校の発表会のほかにも、各種研修会でありますとかまた文学選奨や絵画コンクールなどの表彰式等も多目的に活用してきたところでございます。 オープンから8月末までの利用実績で申し上げますと、練習や仕込みも含めてでございますが、延べ78回、4,805人の方に御利用いただいたところでございます。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 伊藤泰樹君。 ◆5番(伊藤泰樹君) 今御説明をるるいただきましたが、ピアノリサイタル等、地元の小・中学校、それから各種研修会ということで延べ78回、4,805人、コロナ禍で本当に特段の注意を払いながらの活用ということであったと思うんですが、十分とも言えるスタートと言えるのかという一面もあると思うんですが、やはり観客を呼んでの開催、十分な講演会活動ができたのかといったらなかなか疑問が残るところだとは思っております。 しかし、これはたいこまるプラザ伊藤記念ホールだけにとどまる話ではございませんが、例年であれば市内各所のステージを使って発表されていた音楽、合唱、芸能といった類いの発表会が、昨年に続き今年も各種団体、個人とも失われていると思われます。発表の場を失った方々の残念な思いは何と表現すればいいのか分かりません。この対策については、市は検討されておられることが何かございますでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 上森教育次長。 ◎教育次長(上森智子君) それではお答えをさせていただきます。 生涯学習を進めていく中で、日頃の活動の成果を発表する場を提供することは、意欲の向上であるとか地域の活性化という面でとても重要なことと考えております。しかし、コロナ禍においては、感染防止を優先し、やむを得ず中止や延期をしたところでございます。終期が見通せないということで、対応策が難しい状況でありますが、中止や延期を決定した理由の一つとしましては、集まって練習することができなかったということもその一つの要因であると思っております。今、オンラインを用いての練習などいろいろなやり方があると思いますので、工夫をしていかなければいけないと思っているところでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 伊藤泰樹君。 ◆5番(伊藤泰樹君) 確かに、コロナというのが今現在としても非常事態宣言であったりまん延防止ということが岡山県内にも発表されるような状況でありますので、なかなか集団で練習をしたり、発表に向けての御尽力をするということも難しいというのは現状としてあるのかもしれません。ただ、その中でも、御尽力をされている団体、個人がおられるということは現状あるわけなんで、そういう方々がどこか発表する場がないのかなあということで考える中で、先日、第9回目のフライデーヒーリングコンサートを見て思ったのですが、音楽の発展に寄与する強い思いがあってのたいこまるプラザ伊藤記念ホールのステージを使えば、発表の機会を失った団体、個人について、密にならずに発表する場を提供することはできるのではないでしょうか。また、ヒーリングコンサートも動画配信をなさっておられますが、動画配信を検討することにより、無観客でも記録、記憶にも残る発表をすることが可能ではと考えるのですが、それについてはいかが思われますでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 上森教育次長。 ◎教育次長(上森智子君) では、お答えいたします。 発表の場や動画配信の検討につきましては、議員がおっしゃいますように発表する団体が全て集まらなくても個々に撮影してそれを配信するということは可能だと思っております。たいこまるプラザに限りませず、ほかの文化ホールにつきましても、ほかでは指定管理者等もおりますので、そういった方や関係団体等の意見も聞きながら、どういったことができるかということの視点で考えていきたいと思っております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 伊藤泰樹君。 ◆5番(伊藤泰樹君) ぜひ御検討いただくということで今お話しいただけたと思うんですが、確かに言われるとおりたいこまるプラザ伊藤記念ホールだけではございません。市内には活用のできていない施設も同等に検討していただくとともに、コロナ禍という状況なので、特段の減免で開催されることを強く要望するところでございます。 次に、ホールの活用と同じ考えに基づくのですが、幾らいい施設、ホールがあっても、利用ができていないのであれば宝の持ち腐れになるように、地域の資源、資産は十分に活用されるべき、そのホールの中で眠っているピアノに至ってはその最たるものと考えます。 話は変わりますが、高梁市成羽町出身で、先ほど活用の中でもお話がありましたが、昨年ヨハネス・ブラームス国際コンクールで最優秀ピアノ伴奏賞を、今年7月にはスクリャービン国際ピアノコンクールで最高位に輝いたピアニスト木口雄人さんの岡山県立美術館で行われたリサイタルに先日行かせていただき、後日本人と話す時間をいただき、様々な話をいただく中で、御提案いただいたことを私なりに解釈を加えて質問に替えさせていただきます。 まず、②ピアノリレーコンサートの実施を検討してはどうかという質問なんですが、その前に高梁市内で学校以外の場所にピアノはどこに何台あるでしょうか。教えてください。 ○議長(宮田公人君) 上森教育次長。 ◎教育次長(上森智子君) 引き続きお答えいたします。 学校以外のピアノといたしましては、グランドピアノで申し上げますと、成羽たいこまるプラザもそうですが、高梁総合文化会館、文化交流館、それから有漢の生涯学習センター、川上の総合学習センターのほうにございます。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 伊藤泰樹君。 ◆5番(伊藤泰樹君) 今成羽、高梁、有漢、川上に、高梁でしたら2か所ですか、今グランドピアノがあるよということをお話しいただきました。 続きまして、そのピアノが、分かる範囲で結構ですが、1年なら1年という中で、活用されておられますでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 上森教育次長。 ◎教育次長(上森智子君) ピアノの活用についてでございますが、主に童謡祭りであるとか、コーラスの発表会、それからその他音楽行事、学校関係の発表会等で使用されております。しかし、総じて使用は少ないものと思っております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 伊藤泰樹君。 ◆5番(伊藤泰樹君) 答えは大体見当をしておりました。と言えば大変失礼なんですが、そうだと思われます。 しかし、幾らいいグランドピアノがあったとしても、最初からいい音はなかなか鳴らないというそうです。それが、初心者でも構わないそうですが、しっかりピアノを弾けば弾くほどいい音を奏でる楽器になるそうです。だから、木口さんが去る3月14日に成羽たいこまるプラザ伊藤記念ホールでリサイタルを開催される際には、何日も時間を見つけてはピアノを弾きに通われたということをお伺いしております。 市内ではピアノを習っている児童・生徒は私の知る範囲でも結構な人数がおられます。優秀な指導者もおられます。そういった意味では、高梁市はピアノがもっと盛んになる素地がある地域だと思っております。ただ、今都会ではやっているように、街角にストリートピアノを設置すれば誰かが弾くというほど社交的な性格の人が多い土地柄とは思っておりません。やり方、投げかけ方だと思いますが、木口さんのこの受賞を機に、地域に眠る資源を、宝を活用した文化による地域活性化の一方策として、ピアノリレーコンサートの実施を検討してはどうでしょうか。答弁を求めます。 ○議長(宮田公人君) 上森教育次長。 ◎教育次長(上森智子君) お答えをいたします。 眠っているピアノを活用してリレーコンサートなどを実施してはどうかということでございます。リレーコンサートにつきましては、希望者による参加型のイベントでございます。他の事例を見てみますと、観客の有無であるとか、それから動画配信の実施など、やり方は様々あるかと思います。地域の皆様の発表の場の確保であったり、舞台経験といった意味でも効果が期待されます。せっかくあるピアノでございますので、皆様に使っていただくということで前向きに検討を行いたいと思います。以上です。 ○議長(宮田公人君) 伊藤泰樹君。 ◆5番(伊藤泰樹君) 今、大変前向きなお話をいただいたと思います。この件に関しては、音楽というのは本当にいいものだと思っております。これに関しては市長も共感いただけると思っておりますが、音楽は癒やしにもなるし、希望を与えることもできる。音楽が盛んなまち、音楽に理解があり文化度の高いまちというのは、これからの高梁市の魅力づくりになるやもしれません。できましたら、市長の口からピアノリレーコンサートに限らず、音楽を通じた文化度の向上について一言いただけますでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) やはり文化というのは心の癒やしになるというのは当然のことでありまして、コロナ禍ということもありますんで、今それが自粛という流れになっておりますけど、必ずや文化で人の潤いというのはできてくると思ってます。実は、高梁市は童謡のまちをしております。ですから、そういう歌が合うんだろうなという思いはしておりますし、木口さんのような方も出ていただいております。大勢の方がそうして輩出されておりますんで、いろんな意味で、これはピアノだけでなくて、やれればなあと思っております。私もピアノの発表会に2回ほど出たことがあるんですけど、もう弾けませんが、あったらポロンポロンぐらいは弾きたいなという思いもしますんで、非常にいい御提案だと思っております。 ○議長(宮田公人君) 伊藤泰樹君。 ◆5番(伊藤泰樹君) 以前、ヒーリングコンサートに総社市長でありますとか瀬戸内市長が来ていただいたっていうのは地域をにぎやかにする話題づくりの一つとしても、市長の御尽力も多大にあったと思うんですが、本当にいい企画ではなかったのかなという思いもあります。市長からも前向きな御答弁をいただき、弾みをつけて次の質問に入らせていただきます。 (2)本市における文化活動関係功労者の顕彰の在り方について質問をさせていただくのですが、率直に今回、文化活動で世界第1位の賞を取られた方がおられます。市としても十分にリスペクトすべきことと考えるのですが、今までスポーツの分野とは違ってはっきりとした規定がないのではと文化の部門は感じております。どうされるおつもりなのか、検討されていることがあるのか、質問をいたします。 ○議長(宮田公人君) 上森教育次長。 ◎教育次長(上森智子君) それでは、お答えをさせていただきます。 本市において文化活動功労者を顕彰するものといたしましては、高梁市教育委員会表彰、高梁市表彰、高梁市市民栄誉賞といったものがございます。その中で、スポーツ分野につきましては議員おっしゃいますように細かく基準や名称を整理してございますが、いずれにしても文化活動を含めまして表彰の根拠となる規定は同じものでございます。文化活動につきましては、現在のところ細かな規定をつくるといったことは考えておりませんが、対象となる方がおられましたら、これまでも表彰等による顕彰を行ってまいりましたし、これからも常に情報収集に努めて検討をしてまいります。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 伊藤泰樹君。 ◆5番(伊藤泰樹君) 今日は一例としてピアノで世界で1位になられた方が高梁市出身でおられるということで紹介もさせていただいたところなんですが、その方が特にまだお若く、児童・生徒の皆さんが共感しやすい、年齢がそう違わない方だ。それって、市内の児童・生徒に単純に夢を与えることにつながりはしないでしょうか。僕だって、私だって、このまちから頑張っていれば世界にも通用する、そう思うことにつながらないでしょうか。人は誰しも夢を持つことというのは非常にすばらしいことだと思います。将来こうなりたい、こうしたいと思いを描くことは特に児童・生徒の成長のプラスにつながると思います。 唐突に何を言い出したのかと思われるかもしれませんが、先頃公表された全国学力・学習状況調査の市町村別状況に目を通していて、衝撃的な事実に気づかされました。学力調査と一緒に行われた学習状況調査というものがあり、その設問の一つに将来夢や目標を持っているという質問があったのですが、小学校6年生では県平均が60.2%に対して、高梁市は68%と高い数字であるのに、中学校3年生になると県平均が41.2%なのに34%まで逆に大きく平均を割り込む状況になっております。近隣の総社市が37%、新見市は45%。しっかりこの辺も検討していただき、正当な評価がされ、こんな伏線も背景にあることを御理解いただき、子供たちが夢が見られるよう御尽力を強く要望し、次の質問に入らせていただきます。 2、若者に魅力あるまちについてなのですが、この質問の一部はくしくも同僚の森議員と内容に重なる部分もあり、子供や子育て世代の同年代の声としてやはり大きいことが伺われ、執行部の方もそういう認識に立って答弁をお願いしたいと思います。 私がこの質問をした根底には、2年前、吉備国際大学で行われたエデュカーレに参加したとき、同席した女子中学生に将来高梁市に住みたいかという問いかけをしたときに、こんな何もない面白くないまちには住みたくないと言われたことがずっと引っかかっております。 話は変わりますが、行政放送8月30日から9月5日版の中で、市長自らが移住・定住施策を語っておられます。移住・定住施策をしっかり取り組んでいるが、残念ながら国勢調査の速報値は減少している。特に若い世代の転出超過に歯止めがかからないことに言及されておられました。市長も当然流出を防ぎたいと申されておられましたが、ここに答えの一面が見え隠れしていると私は思います。 若者に魅力あるまちをつくることが、若い世代の転出超過に歯止めをかけるということで質問させていただきますが、若い世代の転出超過に歯止めをかけるべく取り込んでおられる施策について質問いたします。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをさせていただきます。 やはり若者の転出が多いというのは、大変残念なことでありますし、そこを何とかというのはこれからの課題だと思っております。施策としては、例えば子育ての支援施策というのは高梁市も随分やってきたように思っております。ただ、思いとして、高校を出て、大学へ行き、その後少し違う空気を吸ってみたいという気持ちも分からないではありません。そういう思いも持ちながら、でもやはりふるさと高梁市のために働こうとして帰ってきていただく。これは一つ、私はありなんではないかなとも思うわけであります。そこの20から24歳の間だけ捉えて転出が超過しているからということではなしに、その後ある程度社会で勉強し、もまれて、高梁市でその経験を基に成功していただくことにつながればというふうにも思っております。 そのための対策として、例えば居住の問題であるとか、その次には起業の問題、そうしたことも様々な対策として打ってきておると私は考えております。そういったもの、それから前の議会でも申し上げましたが、転出をする理由の一つとして、これは物理的な問題でありますが、県南の商業施設等との距離の問題を上げられる方もいらっしゃいます。これは高梁市としてはどうしようもない問題でありますので、そこは別のカバーが要るのかなと思いますが、一つ新しい魅力なりといったもので、平成29年に造った図書館は市外の方にも半分ぐらい利用していただいているということで、効果は一定のものがあったと思っております。そうした形のものが通じていけば、定住・移住につながってくるかなと思いますので、あらゆる手段を講じてというふうに考えているところでございます。 ○議長(宮田公人君) 伊藤泰樹君。 ◆5番(伊藤泰樹君) 今市長がいろいろるる説明いただいたところで、高校、大学で外の空気を吸って、社会にもまれた後にまた高梁市に帰ってくる。そういったときに、住むことであったり医療費のことであったり、起業のことであったりということで高梁市は受入れの準備というのは十分にしているということで認識もさせていただくところではあったんです。 ただ、なかなか理想と現実の問題があって、特に高校、大学で都市部に進学していかれた方が、将来高梁市に戻ってくるかというと、なかなか本当のところが現実難しいところがあります。この周辺地域でお住まいになっている方でも、将来家を建てるときに、今日午前中では石田議員が定住のことを住宅を含めて触れられておられましたが、どうやったら定住につながるのかというのは、ここに座っている議員みんながいろんな視点で検討していることだと思います。 そういった中で、私もいろいろな資料で検討していく中で、一つの例として聞いていただいていいんですが、2021年7月に大東建託というところが街の住みここち、住みたい街ランキング2021というのを発表なさっておられます。これはインターネットで抽出した6,600人にアンケートをとられたものなんですが、高梁市が一番上位に位置づけられているのは、自然と観光の第2位ということで高梁市がクローズアップされております。ちなみに、1位はどこであったのかというと都窪郡早島町というのが上げられております。これは、1つのデータとして言うんですが、本当に住みやすさ、快適な住環境というのは、いろいろ各市町村で御尽力あると思うんですが、その中で将来住むということになったときには、地域の活性化を考えるときに、特に若い世代の存在、活躍が不可欠というのは言うまでもありません。だから、市内の若い世代が転出傾向が止まる、止める、そのためには何が必要なのかというのは常に考えられるべきかと思っております。 市内に魅力が少ないから若い世代のニーズに対応するものが少ないからというのも1つの要因と今回私は考えております。多様化するニーズに全て対応することなど、到底財力的にも乏しい本市において難しいことは容易に想像ができます。しかしながら、ならば知恵を出すことが必要なのではないでしょうか。 折しも、今年東京オリンピックが開催され、スケートボードでは13歳10か月の史上最年少の西矢選手をはじめ男女で金3つ、銀1つ、銅1つを獲得し、一躍認知度の上がったスポーツではないかと思われます。ただ、金メダルに輝いたアメリカで活躍しておられる堀米選手がSNSで発信されておられますが、公道や普通に街なかの施設でスケードボードを楽しむという環境は日本では難しいのではないでしょうか。 しかし、市内においてスケートボードを楽しみたいという声を聞くことは本当に少なくありません。また、新しいスポーツですが、3×3というのもそうかもしれません。だからこそ、市には休館となっている施設や利用が少ない、ある程度の広さの施設があります。そういった遊休資産を活用したいという方々に呼びかけて、組織化して、官民協力して、朝は協働という言葉も出てまいりましたが、活用を模索するということは考えられないでしょうか。また、高梁市にこれだけのニーズがあることを発信して、市内外の新規事業者の参入を促すことはできないでしょうか。 ここでお伺いしますが、質問では施設を誘致としておりますが、既存施設の活用、新規事業者の誘致まで含めて、最終形として、(1)スケートパークのような若者の興味をそそる施設を誘致できないかを質問いたします。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをさせていただきます。 高梁市にどうやって魅力をつけていくかということになるんだろうと思います。先ほど高校、大学で外へ出る、その気持ちも分からんでもないというふうに申し上げました。それも一つですが、できれば高梁市で就業していただきたいという気持ちのほうが強いというのは申し上げておきたいと思いますが、じゃあそのためにどうするかということで、魅力づくりがあるんだと思います。 今おっしゃいましたスケートパークのようなものということでございますが、確かにオリンピックで本当にすばらしい活躍をしてくれました。ほかにも岡山県内では、自転車のBMX、大池選手が7位入賞ということでありましたが、いろんな形で新しいスポーツが出てくるんだろうと思っております。総合計画の中にも、eスポーツであるとか、それから新しいスポーツについて、分野の展開を図るというのはうたっております。したがいまして、加えていけばeスポーツというのもこれも新しいスポーツになるわけでございますんで、そういった若者が注目を集める、また若い家族の方がここに住んでもいいな、こういう魅力があるねと言っていただけるようなものを作っていくというのは必要なんだろうと思います。 ただ、そこで行政が全部それをやるのかということになるわけでありますが、これは昨日川上議員さんの御質問にもお答えをしましたが、企業版ふるさと納税。総合計画というのは総合戦略になるわけであります。その中で、位置づけをするということによって、今年度は無理でありますけど、来年度以降、企業版ふるさと納税によって、その資金を充当していくということは可能になってくる場合がありますので、そういったのを少し研究をさせていただきながら、令和4年度以降にそういった企業の誘致なり事業者の誘致なり、魅力をもう少し増すために市としてどう取り組めばいいのかということも含めて研究をしていきたい。そして、この総合計画に掲げているようなeスポーツであり、新しいスポーツというものについても、しっかり展開が図れるようなまちにしていければなと思っております。 ○議長(宮田公人君) 伊藤泰樹君。 ◆5番(伊藤泰樹君) 前向きに研究をしていただけるという話がありましたので、十分に庁内含めて検討していただければと思います。そうやって若い方が望むもの、興味関心のあるものというのがこのまちで実現できるんだ、実現可能なんだということになったら、それは若者の定住にもつながると考えますので、御尽力のほうを強く要望するものです。 さて、続きまして3番、旧吹屋小学校及び親水公園についての質問に入らせていただきます。この質問に関しては、昨日は平松議員が、本日も森上議員が質問されておられますので、なるべく重複しないように質問をさせていただきたいと思っております。 (1)旧吹屋小学校校舎保存修理事業の進捗状況と親水公園まで含めた工事完了について問うなのですが、まず旧吹屋小学校校舎保存修理事業について、以前工期延長、予算追加が議会に提案されたときに、くれぐれもこれ以上の工期延長、予算の追加のないようにと苦言を呈してきた立場として、進捗状況と工事の完了予定について説明を求めます。 ○議長(宮田公人君) 上森教育次長。 ◎教育次長(上森智子君) それでは、お答えをさせていただきます。 旧吹屋小学校の校舎保存修理工事の進捗状況ということですが、8月末現在の進捗率につきましては89.69%でございます。議員さんも視察で来られて御覧になっておられますが、校舎の外観のほうはほぼ完成しておりまして、現在は一部内装の仕上げ、電気設備工事や機械設備工事、また外構工事のほうを施工しております。おおむね年内には工事のほうは終了いたしまして、その後社内検査であるとか報告書の作成であるとかを経まして、3月上旬には完成の予定でございます。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 伊藤泰樹君。 ◆5番(伊藤泰樹君) 今の説明の中にも言っていただきましたが、森上議員の朝の話にもありましたが、8月3日、総務文教委員会、産業経済委員会の合同管内視察の折にしっかりと説明をしていただくとともに、見せていただきました。老朽化した校舎を解体し、職人業とも言える繕いを施しながらの修復には感心させられたところです。しかし、それはそれとして、地域の方も観光客の方も首を長くして待っておられます。くれぐれも工期内に終われるよう、十分に協議、報告を繰り返されながら、工程管理の怠られることのないように強く申し添えさせていただきます。 親水公園については、昨日の平松議員の質問に対する答弁で完了についてのお話がありましたので、割愛させていただきますが、親水公園に関して年度内に完成するよう努力を怠りなきようよろしくお願いいたします。 ところで、今3月上旬には校舎のほうは完成という話もあったんですが、3月末までに引渡となった場合の一般公開についてはいつ頃になる予定でしょうか。もし計画があるようでしたら、一言御答弁いただけますでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 村原産業経済部長。 ◎産業経済部長村原幸司君) 一般公開ということでございます。 吹屋小学校のオープン日をゴールデンウイーク前の4月21日を予定しております。多くの観光客のお越しいただき、吹屋地域、さらには高梁市全体の観光振興地域経済の活性化につなげてまいりたいと思っております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 伊藤泰樹君。 ◆5番(伊藤泰樹君) この事業に関してはANAからのスタッフのアドバイスを受けたり、JALとJRを巻き込んだ事業もいろいろ考えられているようですが、私としてはこの吹屋を中心とした観光事業、結果を見せていただきたいと思っております。 それでは、一般開放の日を楽しみにしながら、次に最後の質問に移らせていただきます。 ○議長(宮田公人君) 質問の途中でありますが、ただいまから10分間休憩いたします。            午後1時33分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午後1時41分 再開 ○議長(宮田公人君) 休憩前に引き続き再開いたします。 引き続き伊藤泰樹君の質問を願います。 伊藤泰樹君。 ◆5番(伊藤泰樹君) 先ほどに続きまして、質問に入らせていただきます。 4番、教科の指導と教師の関わり方についての質問に入らせていただきます。 ここ数年というと語弊があるかもしれませんが、学校教育現場において様々な変化があったと思われますが、教科指導を考える上で大変必要なことなので、この変化についての概要をまず説明いただけませんでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) お答えいたします。 教科に関係するここ数年での大きな変化ということで言いますと、小学校におきまして英語が教科として5、6年で行われるようになり、3、4年で外国語活動として行われるようになった。それから、道徳が教科の中に入ってきたということ。また、プログラミング学習というような形で、いろんな教科の中にではありますけれども、そういうものが入ってきて、またコロナとも関連しているかと思いますけれども、GIGAスクール構想ということでICT化が一気に進んできた。こういったことが大きな最近の変化かなと思います。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 伊藤泰樹君。 ◆5番(伊藤泰樹君) 今御説明くださったように、外国語、英語というものが小学校において教科になったということも本当に大きな流れなのかなと。そして、新型コロナということもあったんですが、GIGAスクール構想と相まって、1人1台端末というのが実施されて、高梁市においても児童・生徒に1人1台の端末が配備されたというのはすごい画期的なことなのかなというように感じております。現場では、児童・生徒も困惑することがあったかもしれませんが、そうならないように御尽力された教職員の皆様には本当に感謝を申し上げます。 しかし、いかんせん限られた人材の中では限界があります。そこで、市では独自に加配をして対応しておられることは存じ上げております。ただ、特に小学校において、教科数の増や内容の高度化等を考えたときに、働き方改革が取り上げられる今日、今一層の人員の拡充が図られるべきと考えます。 そこで、(1)専科指導を拡充していくべきと考えますが、現状と今後の取組についてを質問いたします。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) お答えいたします。 まず、専科指導等の現状のほうでございますが、中学校はもともと専科でございますので、小学校だけを述べますと、高梁市に小学校15校ございますけれども、この全ての学校で担任以外の教員による専科的な指導は行われております。一番多いのが、外国語でございます。5、6年で12校、また外国語活動、3、4年でございますが、11校において専科的な指導が行われております。 これ以外にも、国語の書写でありますとか、理科、音楽、図工等でも行われておりますし、市内には複式学級がありますが、その場合、担任が2学年の授業を担当するということが、これはわたりと言いまして片っ方をほっておくということになりますので、授業が難しいということがありまして、もう一人そこに担当を入れまして、学年ごとに授業ができるようにしております。そういうなのも含めまして、現在15校全てで延べ137学級で専科的な指導が行われているところでございます。 また、今後についてでありますが、専科指導のメリットは確かに議員おっしゃいますように非常に大きなものがあると考えておりまして、拡大していきたいと考えております。しかし、これも先ほどのお話の中にもありますように、小学校の教員、担任以外がほとんどいない状況の中で限られた人数の中でやっておりますし、誰がどういうものが得意かというようなこともありなかなか選ぶことができない状況の中にもあります。ぎりぎりの人間でやっております。そうしたことから、教職員数の増強でありますとか、あるいはより有効な専科指導はどうあるべきかというような研究、また今度有漢義務教育学校等もできますけれども、そういう学校の制度を変えていきますと、担任以外の教員が少し多くなってまいります。そのような学校の仕組み自体の研究等を行ってまいれば、この専科指導等がさらに充実するのではないかというふうに今後の展望を見ておるところでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 伊藤泰樹君。 ◆5番(伊藤泰樹君) 今、小学校15校で137学級において専科指導が行われている。特に、英語であるとか外国語活動、書写、理科、図工等々で専科指導が行われているということが御説明の中にありました。それから、今後の課題としては、制度的な、仕組み的なものの検討も含めていろいろ充実が図られるべきという、重要だということは御認識いただけているというのは共通の理解として捉えさせていただくところなんですが、本当に今、先生、教職員の方が置かれている立場というのは、非常に激務と言えば言い方が悪いかもしれませんが、大変な状況に置かれていると思います。ICTが得意な先生がいれば、英語が得意な先生もいて、逆にそうでない先生もおられる。 学力調査なんかを見ても、今専科の中では出てきませんでしたが、算数的な部分に弱さがあるのかなという傾向も高梁市内では見え隠れするところであります。教職員の方は万能であればいいんですが、やはり得意不得意というものは誰しもあります。理系的な方がおられれば、文系的な方もおられる。文系的な方は国語を教えるのが上手ですし、理系的な方は理科であったり数学という得意分野を教えることというのは誰しも人間上手なものであります。 そういったことで、今高梁市内でも教職員の方、これは県北部であったり過疎地域であったり周辺の児童数、生徒数が減少している地域においては先生が十分に確保できないというのはどの地域でも問題になっております。それを、高梁市内では専科的な部分を多々取り入れながら、働き方改革にも取り組んでいく、それから授業の在り方も考えていくということになれば、それは将来的な教職員の採用という面でも、より高梁市で教師をしたい、目指したいという方が増えることにもつながると思うんで、そういう発想というのはどう思われますでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) お答えいたします。 基本的に、教員の採用というのは都道府県教育委員会が担うことになっておりますが、当然市町村で行われている義務教育がどういう状況かというものを見ながら採用して、その採用方針等も決定しております。そうした中で、その時点で行われている子供たちへの教育が、よりよく充実して楽しかったりすれば、その子たちはまた自分たちが大人になったときに教員を目指すというような確率も上がることは、これは明らかにその傾向もございます。現在の教育を充実させることが将来の人員を確保したり、教育を充実させることにもそのままつながるというふうに思っております。 ○議長(宮田公人君) 伊藤泰樹君。 ◆5番(伊藤泰樹君) 今教育長の御答弁にあったとおりだと思うんです。この高梁市内の先生が今減ってきている。特に年代によっては極端に少ない年代があるというのも、本当にこれから考えていかないといけない課題の一つかと思うんですが、やはり高梁市内の教育がいい、学びがよかった、そして実際に高梁市内で1学年200人いないというのがはっきり各学年出ております。100人、150人前後という学年の中で、将来先生を目指して地元に帰ってきてくれることを増やすという意味でも、こういう教育の在り方を考えることというのは将来の維持にもつながることだと思っておりますので、そういう面でもこの専科の充実というのは考えられるんではないかなということが一つ言えるのと、先ほど有漢の義務教育学校の話に触れられておられましたが、令和7年4月から有漢において義務教育学校が開校する予定ですが、小学校から中学校へのスムーズな移行、中1ギャップの解消を含め、小・中学校の各教職員の方が小・中学校にまたがった指導というのもこれからは検討できることではないのかなと思うんですが、義務教育学校だけではなく、各中学校区において、小・中学校の教職員の相互協力が可能ではと考えるんですが、専科の拡充という面から、中学校の教科担当教職員が小学校に行くという取組は検討できないかについて御質問します。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) お答えいたします。 義務教育学校でなくても、小・中学校で兼務をかけてどちらかの教員がその相手に行って相互交換をするとか、あるいは中学校から小学校へ行くというような取組についても、非常にこれは効果があるものであります。高梁市におきましても既に数校で実施して、現在はちょうど今有漢に行っておりまして、有漢の中学校の英語の先生が小学校に教えに行っているというようなこともございますし、小学校の教員が中学校へ行きまして、卒業生がどういうような状況に今成長しているかとか、問題はないかとかというようなことを小学校の教員が行ってチェックし、それを持ち帰って小・中が連携していくというようなことも行っております。これも1人浮いた教員がいませんとなかなか難しいことなんではございますけれども、いろんな選択肢の中でそういう教員を作るということも研究しておりますし、できれば今後もより増やしていきたいなとも思っているところでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 伊藤泰樹君。 ◆5番(伊藤泰樹君) 今、教育長の御答弁の中で私が次に言おうとしたことも交ぜて御答弁いただいたところなんですが、専科を増やす、それから中学校、小学校の教職員の相互協力というのは、実際に教科だけについてだけではなくて、1人の児童・生徒に対して複数の目で携わっていく。児童・生徒一人一人の成長に関して、多面的に見ていくということが学校で健全な育成にもつながることかとも考えております。 なかなか児童数が年々と言えば語弊があるかもしれないですが少なくなっている高梁市において、教職員を加配する、単市でするということは本当に難しいこと、なかなかできることではないというのは以前からも質問の中でお答えいただいているように理解しておるところではあります。 話は変わりますが、先日文科省が来年度から小学6年生、5年生を対象に本格的に導入する教科担任制を今後4年かけて段階的に進めるとして教員2,000人の加配を来年度予算概算要求に盛り込んだと発表されましたが、なかなか高梁市には影響はないと推測されるところではあるんですが、一人でも多くの教職員の加配獲得に御尽力を強く要望するものです。 るる申し上げましたが、教育現場がよくなることが市の将来を見据えたときに最重要課題とというのは、いつも私は考えておりますので、今後とも御尽力をお願いし、私の一般質問を終わります。 ○議長(宮田公人君) これで伊藤泰樹君の一般質問を終わります。 次は、倉野嗣雄君の質問を願います。 倉野嗣雄君。            〔14番 倉野嗣雄君 質問席〕 ◆14番(倉野嗣雄君) 高梁政志会の倉野です。 今定例会においては2点について通告いたしております。明快な答弁を求めるものであります。 まず、産業振興についてであります。 有漢工業団地については計画から6年が過ぎ、先月の臨時会において売買が成立し、全国でも優良な企業に進出していただきました。私の聞いたところによりますと、20人から30人の雇用があるだろうということを伺っておりますが、実際のところはまだ発表されておりません。そういった中で、地権者の皆様、また隣地の皆様に御協力をいただきまして、今日が迎えられましたことを改めて感謝を申し上げたいと思います。 さて、有漢地域の発展は何でやるのかというのを前から私はお尋ねしておりましたら、市長のほうから地域の発展は高速道路の有漢インターチェンジを利用したまちづくり、例えば住宅団地であり、企業団地であるということを伺っておりますが、この考えにお変わりはございませんか。お尋ねします。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。
    ◎市長(近藤隆則君) お答えをいたします。 常々申し上げておりますとおり、有漢インターチェンジを活用したまちづくりに変わりはございませんし、さらに勢いよくとかそういった重みも増していくような感じであると認識をいたしております。 ○議長(宮田公人君) 倉野嗣雄君。 ◆14番(倉野嗣雄君) よく分かりました。 それでは、次に今後において有漢工業団地の第2団地、第3団地を計画していかなきゃいけないと思うんですが、何かいい考えはございますでしょうか。 私が思うところに、有漢工業団地でもうそういうところに入ると言うたら、農水省の関係がありまして、有漢は農業立地のところでございましたんで、圃場整備というか基盤整備が進んでおります。これは第1種農地のためなかなか国の認可がおりないところでありますが、私も市長と一緒に議長時代に霞ヶ関にも行きましたけれども、なかなか壁が厚かったということでございます。そうでないところで、大型トレーラーであったり大型トラックが出入りできるといったら、県道筋、国道筋、また高梁市の市道でもかなり大きな道の周辺地になると思うんですが、いいところがございますでしょうか。お尋ねします。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 旧有漢町の時代にも、企業の誘致等の関係で事前に整備をされたところもあるやに聞いておるところでございますし、今議員おっしゃいましたように、やはり農地であれば農振の解除にも時間がかかってしまうというところもございます。したがいまして、適地は限られるとは思いますが、今回9月1日に興和紡株式会社の進出をいただいたということでございます。興和の社長さんとも2人でお話もさせていただきましたが、次の新しい事業展開ということも私のほうにお伝えをいただきましたので、市といたしましては今の1期目の工業団地、その周辺でできるだけスピーディーにということであれば、農振の解除ができやすい地域、第2種農地になりますが、そうしたところを選定をして進めてまいりたい。これも、これから先、時間とのこともあろうと思いますので、適地を素早く選定させていただき、進めていきたいなというふうに考えているところでございます。 ○議長(宮田公人君) 倉野嗣雄君。 ◆14番(倉野嗣雄君) よく分かりました。 それにしても、企業というのはスピード感が要るんですね。行政がやるみたいにできてからというんでなしに、造って待つといったら、さっさとしよらなんだらこの1年というか時間との勝負なんで、そういうことを認識して来年当初予算でという話もございましたが、私はもう12月で土地を選定して、土地を買いに入れるぐらいな勢いがなかったらなかなか成功せんのじゃないかと思うんですが、その点いかがでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) おっしゃるとおりであります。したがいまして、今年も当初で20万円予算をいただいておりますので、今どこを最初にしていかなければならないかといったものを洗い出ししております。したがいまして、そういったところには着手をさせていただく。もちろん、素早く適地を選定して、地元にも入らせていただかないといけないと思っておりますので、そうした作業を進めさせていただこうと思っております。 加えて、これは地域開発特別会計になりますので、今年度中に必要な予算的なものがあとどのぐらい要るのかというのも早急に算出をしまして、必要であれば12月でもお願いしないといけないと考えているところでございます。いずれにいたしましても、用地の獲得ということに関しまして、適地を素早く選定した後、地権者の方々に御説明なりをさせていただく、そういう段取りを進めさせていただこうと考えております。 ○議長(宮田公人君) 倉野嗣雄君。 ◆14番(倉野嗣雄君) 私がなぜこういうことを言うのかというと、予算ができるのは4月です。4月だったらもう5月は田植なんです。そしたら、9月か10月まで手がつけられないわけです。作付するわけですから。だから、早く買って、その間でできることをどんどんやっていかなんだら遅くなりますよということを私は言いたいわけです。今は県のほうも、企業誘致を岡山県にということでどんどん進められております。その中で、県が発表しております中では、10年間で事業費の半額を貸し出す、10年据置きで10年間の償還ですか。だから、20年お金が無利子で借りれる元金償還だけだそうです。こういう有利な財源があるときにどんどん進めていくべきだと思うわけでございます。 また、先ほど市長のほうから僕は企業名を言いませんでしたけど、興和紡の社長さんも県知事さんと親密な関係だそうですので、御支援のほうもかなりいただけるんじゃねえかと期待もするところでございますが、ぜひぜひ早急に考えていただきたいと思います。 次に、定住対策についてでございます。市営住宅の空き家について、有漢のことばあ言うんですけど、企業さんも来るし、小中一貫校もさっきも話がありましたが、その中で来られた方が、有漢の空き家がかなりもう埋まってしまっているんです。新しく拾い出そうと思ってもなかなか出てこない。そういう中で、市営住宅、昔建った有漢で言えば緑が丘住宅と新市場住宅なんですが、そこが空き家がすごい増えているんです。僕も見に行きましたが、カーテンもないし、日がそのまま差している。そんな中で、あれは木造ですから30年か40年たったら耐用年数過ぎて倒すんでしょう。みんなの税金を使って建ったものをそのまま放っておいて壊してしまうというのはもったいない話なんで、やっぱり有効利用するためにぜひそこら辺を何とか一般市営住宅にならないかなと思うんですけど、そういう策はありませんか。お尋ねします。 ○議長(宮田公人君) 大福土木部長。 ◎土木部長(大福範義君) お答えさせていただきます。 市営住宅の空室につきましては、平成29年10月に国土交通省の理解を得まして、5団地26戸の市営住宅を公営住宅法に縛られない地域住宅等に変更を行っております。また、応募倍率が低い、そして空室の多い団地につきましては、国土交通大臣の承認を得ることによりまして、目的外の使用ができるようにもなっております。昨年度有漢地域におきましては、NPO法人さんの連携によりまして、市営住宅の用途変更を2戸させていただいております。 空室の活用につきましては、有漢でありましたら有漢地域まちづくり協議会等で地元の意見をまとめていただきまして、その要望を受けて国土交通省と協議をしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたしたいと思います。以上です。 ○議長(宮田公人君) 倉野嗣雄君。 ◆14番(倉野嗣雄君) これはもう適化法のあれは過ぎとんですかね。それは関係ないんでしょうか。お答えをお願いします。 ○議長(宮田公人君) 大福土木部長。 ◎土木部長(大福範義君) お答えさせていただきます。 補助金の交付を受けて整備した住宅の処分についての質問だと思います。 補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律第22条の規定によりまして、国土交通大臣の承認が必要とされております。耐用年数を経過していない場合でも、管理期間が10年を経過した住宅でありましたら、本来の入居者の対象である低所得者の入居を阻害せず、公営住宅の管理に支障を及ぼさないという基準を満たしておる場合には、国に承認を受けることができますので、用途変更をすることができることとなっております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 倉野嗣雄君。 ◆14番(倉野嗣雄君) ぜひ企業さんにも借りてもらったり、移住してこられる方がそこへすぐにでも入れるような状態にすることによって、定住人口が一人でも増えたら、地方交付税のほうも1人分でも上がってくるわけで、だんだんだんだん減るばっかりなんで財政が厳しい折ですから、何としてでも有効利用することを考えて、一人でも多くの人を入れるように努力していただきたいということをお願いしまして、私の質問を終わります。 ○議長(宮田公人君) これで倉野嗣雄君の一般質問を終わります。 以上で本日の議事日程は終わりました。 念のため申し上げます。次会は13日、通告による一般質問を行います。発言順位の9番から12番までの議員にお願いをいたします。 本日はこれにて散会いたします。お疲れさまでございました。            午後2時8分 散会...